京都の冒険

flag of Benin

ドウニョン ・チョトンノボ・ゴッドフリッド
(ベナン共和国)


NARUTO 1巻 表紙写真

NARUTO 1巻 表紙写真
©岸本斉史 スコット/集英社

私は京都大学の留学生で、大学院で薬学を専攻しています。西アフリカのベナン共和国出身で、日本に来て一年が経過しています。京都での経験を少しお話したいと思います。私は日本で勉強をする事が、幼いころからの夢でした。その夢は、日本のアニメ、特に大好きな「NARUTO」が情熱を駆り立てました。アニメのキャラクターだけではなく、日本語の素晴らしさが、「日の出ずる国」日本に来ることの夢を支えました。

京都をなぜ選んだのかは、京都は穏やかな古都として知られており、多くの寺院や観光スポットが残っているからです。京都に来て、有名な清水寺、金閣寺、銀閣寺、伏見稲荷大社、竹林などを見た時は驚きを禁じえませんでした。金角と銀角は私の大好きなアニメ「NARUTO」に出てくるキャラクターの名前です。私は京都で、よく似た名前の金閣寺と銀閣寺を実際に見ました。その時の私の興奮を皆さんは想像することができますか?

伏見稲荷大社

来日したてのころ、伏見稲荷大社、
2016年4月

しかしながら、京都の生活は景色や寺院の美しさにとどまらず、食事の素晴らしさと美味さなど限りがありません。実際に私は、有名な寿司、ラーメン、牛丼、焼きそばなどを楽しむことができました。しかし、私が京都で一番気に入っているのは、人々のおもてなしと賢明さです。信じられないでしょうが事実です。日本では敬意を表す事は賢さとされ、上下関係が尊重されます。さらに何かの助けが必要な場合は人に尋ねるだけで、日本人の驚くべき親切さを知ることができます。私が京都に来た時、よく市内で道を見つけるのに苦労しました。道を尋ねる度に、通行人たちは、私が行きたい場所に自分のすべきことをやめてまで連れて行ってくれました。私はすごく驚き、唖然としました

皆さん、「すみません」と声をかけてみて下さい。いつも日本人の親切な反応を見る事ができるでしょう。それは何の見返りも期待しないですぐに行動する事です。また京都では、公共秩序が尊重されています。住民は礼儀正しく、皆の様々な活動を穏やかに滑らかに運営するのに役立っています。

ここ京都での、私の初めての冬の経験についてもお話ししたいと思います。私の国にも四つの季節があります:長い乾季と短い乾季、そして大雨と小雨の季節です。ですから私は、去年まで雪を見たことがなかったのです。私は雪に対してよい印象をもっていませんでしたが、京都では老若男女が雪を楽しんでいて私は非常に驚きました。

冬の金閣寺の景色

冬の金閣寺の景色

京都では雪はあまり降りません。最後にたくさん雪が降ったのは2年前でした。私がここで初めて雪を経験したとき、人々は自転車に乗る事ができず、ただ歩くか、バスに乗るしか方法がありませんでした。家の屋根はすべて白く、すばらしい光景が出現していました。

有名な金閣寺では、期待以上の素晴らしい風景が見られました。私は大学に行く途中、老人たちが雪投げをしたり、雪だるまを家の前で作っているのを見ました。はじめての経験で、とても面白いものでした。しかし、寒さにはほとんど耐えられませんでした。気温は0度以下でした!

京都での私の人生のもう一つのエピソードは、かなり驚くべきことです。

茶道専門学校に通い始めてから、日本語を勉強したい気持ちが強くなりました。学ぶテーマがあれば、日本語の勉強がもっとはかどります。

私が京都に来たばかりの頃、街で白いマスクを着け、口や鼻を覆っている日本人を見ました!何で?と思っていました。マスクは花粉症を防いだり、またばい菌を含む環境の汚染から守るためだと気づきました。確かに四月上旬は多くの日本人はこのアレルギーに苦しんでいるのです。ですから、マスクをつけている日本人を見たら、びっくりしないでください。

城崎温泉での私の旅

城崎温泉での私の旅

最後に、日本の温泉での私の小さな旅についてお話します。城崎の有名な七つの温泉をご存知ですか?実際には京都ではなく、京都の近辺なのですが、訪れることにしました!

城崎のおいしい食事ばかりでなく、温泉の熱い湯を楽しむ事ができました。私は日本人の友達と一緒に浴衣を身にまとい、下駄を履いて、温泉を歩き回りましたが、疲れすぎて七つの温泉をすべて回る事はできませんでした。それは楽しい経験でした。

「私が知っている」では十分ではない、「私は見た」だけでも不十分です。「私は信じている」だけでも十分ではないのです。あなたはそれを実感しなければならない!だから、京都に来てみることをお勧めします。まだ十分に京都を経験してはいませんが、まだ京都を深く探索する時間もありますので、近いうちに情報を共有する事ができると思います。

翻訳監修 生田 稔(いくた みのる)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

日本の伝統的ボードゲーム「将棋」

将棋

将棋

最近、新人プロ棋士の藤井聡太さんの連勝が話題となって、将棋に注目が集まっています。近年では、ゲームソフトやインターネットで将棋を楽しむ人も増え、子どもも含めると日本では1千万人ぐらいの人が将棋をしているそうです。

チェスや象棋(シャンチー)など、世界には将棋と似たゲームがいろいろありますが、これらは古代インドで生まれた「チャトランガ」というゲームが起源だと言われています。その中で、日本の将棋が他のものと違うのは、取った駒を自分の駒として再び使えるというルールです。このルールが将棋をより複雑でおもしろいものにしています。また、駒の形が五角形なのも他には無い特徴です。

さて、実際に将棋をやってみたい、いろんな人と対戦してみたいと思った人は、各地の将棋センター(「将棋道場」とも言います)に行ってみてください。将棋センターでは、1日あたり500円から1000円ぐらいの料金を払うと、そこに来ている多くの人たちと対戦することができます。対戦相手は自分の強さに応じて選んでもらえます。京都にもいくつかの将棋センターがありますが、今回、私はその中のひとつ、東山区にある「東山将棋センター」に行ってきました。

東山将棋センター

東山将棋センター

私が行ったのは日曜日の昼間でしたが、当日は年配の男性を中心に30人ぐらいの人が来ていました。部屋には20個ぐらいの将棋盤が置かれていて、なごやかな雰囲気の中、皆さんは真剣な表情で対戦をしていました。東山将棋センターには百数十人の会員がいて、会員によるリーグ戦も行なわれているそうです。また、この日は年配の人が多かったですが、週に3回、子どもを対象にした将棋教室も行なっていて、毎回10人ぐらいの子どもたちが参加しているそうです。

何人かのお客さんにお話を聞いてみると、親や近所の人たちがやっているのを見て楽しそうだったので将棋を始めたと言っていました。長く将棋を続けている人も多く、ある年配のお客さんは子どもの頃から65年ぐらい将棋を続けているとのことでした。また、将棋の魅力について聞くと「推理小説を読むように、いろいろと考えて次の一手を見つけ出すところ」と言っている人もいましたし、年配の人からは「体力を使わなくても良いし、ボケ防止にもなる」といった声もありました。そして、友達ができるのも楽しいとのことでした。

あなたも日本文化のひとつとも言える将棋に触れてみませんか。各地の将棋センターや将棋教室に行くのも良いですし、kokoka京都市国際交流会館でも外国人を対象にした将棋教室が行なわれていますので、そちらに参加するのも良いと思います。

■東山将棋センター
住所:京都市東山区本瓦町658
電話:075-561-2615
ホームページ:https://higashiyamashogi.wixsite.com/higashiyamashogi

鈴木 秀利(すずき ひでとし)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

京の食文化ミュージアム・あじわい館

見て、作って、味わって「京の食文化」を体感 

季節料理

季節料理

今回は、日本の料理の中で独特の文化を持つ「京料理」について学ぶことのできる、「京の食文化ミュージアム・あじわい館」を紹介します。日本料理、いわゆる「和食」は2013年にユネスコの無形文化遺産に登録され、この施設でも京料理をたくさんの人に知ってもらうための特別な展示がされています。

場所は五条通の南側、JR山陰線丹波口駅と京都リサーチパークの間です。日本初の卸売市場として1927年に開設され、今も野菜や果物、魚介類を扱っている「京都市中央卸売市場第一市場」の隣にあります。

出汁試飲コーナー

出汁試飲コーナー

館内に入ると、大きな無料の展示コーナーがあります。展示コーナーは季節展、常設展、特別展に分かれていて、季節の野菜や魚の種類、時期ごとのおかずや和菓子、京料理などの模型が展示され、パネルで詳しい説明がされています。京都府内各地の特色ある農産物や、他の都道府県の特産料理を紹介するパネル展示もあります。

また、試食コーナーで、和食のうまみである「出汁」や、フレッシュジュースの試飲も楽しめます。

旬の魚

旬の魚

ちょっとした図書コーナーもあり、京料理、和食をメインに日本各地の名物料理や世界各国の料理も学ぶことができます。

また、ここあじわい館では毎月何回か料理教室を開いていて、魚のさばき方や京料理、洋食などを講師の方に教えてもらいながら作って味わうこともできます。この料理教室は1ヵ月前までの予約制で、有料ですが毎回たくさんの申込みがあり、とても人気があるそうです。

和食や京料理に興味のある人だけでなく、食べること、作ることが好きな人にも楽しんでいただけるあじわい館で、「見て、作って、味わって」、京の食文化を体感してみませんか?

◆ホームページ:
http://kir021606.kir.jp/pdf/english.pd(英語)
http://www.kyo-ajiwaikan.com/(日本語)
◆電話番号: 075-321-8680
◆メールアドレス:info@kyo-ajiwaikan.com
◆住所:京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階

丸山 徹(まるやま とおる)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

駒井家住宅 (東山麓のスペイン風の家)

駒井家住宅 外観

駒井家住宅 外観

銀閣寺への参道を今出川通りから疏水に沿って西に15分ほど桜並木を歩くと、特色ある2階建ての家がある宅地に、着きます。ここは、四季折々に美しく風光明媚で、とりわけ比叡山や大文字山などの東山を望めます。この家と敷地は、その建築・文化・起源からして、京都でユニークと考えられます。

これは、この資産を創造・建設・調度した3人の特別な人の結果らしく、今は京都市指定有形文化財に登録されています。資産を所有したのは、日本の有名な生物学者で遺伝学者で京大教授であった駒井卓博士でした。博士は家を建てたときには41才でした。設計者はW.M.Vories(ヴォーリズ)で、彼はアメリカ人で正式な建築教育は受けておらず、英語を教え、宣教するために1905年に日本にやって来ました。ヴォーリズは1908年に設計事務所を設立し、家・教会・学校・病院などの建物を造る建築家として良く知られるようになりました。

居間

居間

ヴォーリズと駒井博士とのつながりは、神戸女学院を卒業し友人であった双方の夫人を通じてであったようです。駒井夫人は住宅の家具・備品・装飾に強いこだわりがあったようです。つまり、彼女は日本式の設計と文化を個性的なアメリカン・スパニッシュ様式に統合する手助けをし、その時代の伝統的な日本のインテリアとブレンドしました。家の外観は、アメリカの影響を受けた主としてスペイン様式であり、背景に見える東山のあるその地域の雰囲気にぴったりとあっているようでした。全体構成は際立ち、私はその住宅がスペインの雄大なピレネー山脈の影になっていると想像しました。

外観は注目に値し数例を挙げますと、モルタルのスタッコ仕上げとその色、アーチ型でステンドグラスの窓、2階への階段の面白い手すり、テラスの日陰、煙突です。他のアメリカン・スパニッシュ様式の特徴は、母屋とその周りに見つかります。この建築様式は、日本の他のどこかで見つかるかも知れませんが、伝統的で歴史的な建物で有名な京都では、どちらかと言うと滅多に見ない建物様式です。家の中は西洋と日本の様式のミックスですが、駒井夫婦、とりわけ駒井夫人が願いと夢を合体し、これらを隅々にまで成し遂げているように感じられます。駒井夫人の意図を反映し、彼女の行き届く目の下で建設工事を行うため、どれほどの労力がインテリア設計に注ぎ込まれたかが、想像できます。家の中は広々としていて、部屋には光をふんだんに取り入れる窓があります。部屋にある大抵のものは、駒井夫婦が住んでいた当時のものです。

この住宅は、京都における1920年代の歴史と建築を経験する素晴らしいところです。今は、公益財団法人日本ナショナルトラストが住宅を所有・運営し、年間を通じて公開しています。

京都でこの宝物をご自身で楽しんで見ませんか。道順や公開日など詳しくは下記ウェブサイト(*)を参照してください。

*http://www.national-trust.or.jp/protection/index.php?c=protection_view&pk=1490651710

古田 富好(ふるた とみよし)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

kokoka news * * こくさいうりゅういかん ニュース

kokokaオープンデイ 2017で 「カルタで遊ぼう!」

kokokaオープンデイで今年も百人一首カルタのイベントを行います!今回は競技カルタ体験やローマ字カルタ、英語のカルタなどがあります。大人も子供も楽しめます。

  • 日時 : 11月3日(金・祝)午前10時~午後4時
  • 場所 : kokoka京都市国際交流会館 研修室(3F)
  • 費用:無料、予約不要
  • オープンデイ全体のイベントについてはホームページを見てください。 http://www.kcif.or.jp/

乳幼児用品無料フリーマーケット&交流会 ホッとチャット

Looking at an illustrated picturestory book
  • 日時:10月9日(月・祝)午後2時~3時30分
  • 対象:子育て中の外国人、日本人の方(0歳~5歳の子連れもOK)
  • 定員:40組。予約制。 持込みがなくても参加可能!
  • 場所:kokoka京都市国際交流会館 特別会議室
  • 申込先:(公財)京都市国際交流協会
    E-mail: office@kcif.or.jp TEL: 075-752-3511

お知らせ * 岡崎フリーマーケット *

『いらなくなったら、いる人へ』をテーマに、フリーマーケットが開催されています。ものの再利用は環境保護にも役立ちます。前から欲しかったものが,フリーマーケットで見つかるかもしれませんよ。ぜひ気軽にのぞいてみてください!

  • 会場:岡崎公園(平安神宮の南側)
  • 開催日:11月12日(日)→雨で中止の場合は23日(木・祝)
    11月18日(土)、19日(日)、12月10日(日)→雨で中止の場合は12月16日(土)
    *1月以降も開催あります。
  • 時間:午前10時~午後3時30分
  • 出店数:約160ブース(なお,11月18日と19日は,各80ブースです)
  • 出店について:以下のサイトページを確認してから、電話ください。(ただし、日本語対応のみとなります)
    http://kyoto-gomigen.jp/works/25.htm Tel: 075-647-3444
  • 主催:京都市ごみ減量推進会議 http://kyoto-gomigen.jp
  • 運営協力:プラスワンネットワーク http://ameblo.jp/kyoto-plusone/

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

京都市国際交流会館 図書・資料室 としょレター

オススメの一冊

『バイリンガルで楽しむ歌舞伎図鑑』

バイリンガルで楽しむ歌舞伎図鑑

君野倫子 著
小学館、2016

歌舞伎に興味をもっているみなさん。この本を読んで歌舞伎を思いっきりお楽しみください。

女性役の「女形」や男性役の「立役」、そして歌舞伎舞台を支える人達や、動物・食べ物といった小道具の紹介もあり、内容盛りだくさんです

残念ながら現在、京都にある劇場「南座」は休館中ですが、歌舞伎を楽しめる劇場は京都以外にもありますので、ぜひ生の歌舞伎も鑑賞してみてくださいね。

“外国人のみなさんからもらう元気 & アドバイス”

11月3日(金・祝) はkokokaオープンデイ2017!! 今年も図書室では大人気企画 “外国人のみなさんからもらう元気&アドバイス”のパネル展示を行います。日本人のみなさんのお悩みに対して、外国人の方々から素敵なアドバイスをもらいます。展示以外にも、アドバイスや図書室所蔵のオススメ本などを掲載した冊子を配布します。オープンデイ当日はぜひ、図書室にもお越しくださいね。

library

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

今号を作ったボランティアのみなさん

編集メンバー

生田 稔 / 伊藤 英俊 / 金谷 千菜美 / 鈴木 翔一朗 / 鈴木 秀利 / 古田 富好 / 丸山 徹 / 水江 加奈子 / 湯澤 公朗 / 林 秀鳳 / Karl JANSMAs

WEB版作成

金谷 千菜美

このページのトップへ