伏見稲荷神社との出会い

中国国旗

劉 思佳(中国)


劉思佳さん

劉思佳さん

御弊

御弊

千本鳥居

千本鳥居

流れ落ちる山水

流れ落ちる山水

私は日本語が好きで、もっと深く日本の文化を知りたいと思い、中国から京都へ留学しました。すでに半年が過ぎましたが、いつもの何気ない散歩がどこか懐かしく、そして新しい発見の連続です。京都にはとても味わいつくせないほどのたくさんの美しい風景と風情がありますが、その中でも伏見稲荷大社が私の一番のお気に入りの場所です。

日本に来る前、いつだったか伏見稲荷の写真を見たことがあります。日の光に照らされ、曲がりくねった石段に並ぶ朱色の鳥居と、その風景を登っていく御幣(*1)を持った巫女。そんな画面をいつも思い出していました。

そして1年半ほど前、友人と旅行で初めて稲荷山のふもとの参道に足を踏み入れたときの感動は、いまだに忘れることができません。友人と3人で2つの大きな鳥居をくぐり、真っ赤な楼門を越え、他の参拝者を真似て手を洗い、口をすすぎました。この簡単な儀式を経て、もともと信仰のない私でも、ある種の神々しさとおごそかさをかすかに感じた気分になれました。そして本殿をお参りしたあと、予備知識のあまりなかった3人は、境内の像は狸だ、いや狐だと議論しながら幾つかの建物をすぎ、千本鳥居へとやって来ました。数え切れないほどの鳥居が連なって全てを覆いつくすさまは、まるで出口の見えないトンネルのよう。風雨にさらされ、すでに色あせたものもありましたが、その色彩を通じて全ての生命の競いあうような芽生えや開花といった自然の息吹が私の内心に訴えかけるさまに、顔がほころぶほどの感動を覚えました。歩いてきた道のりを振り返って見ると、朱色の柱に刻まれた黒い文字-奉納者の名前とその時期がはっきりと見て取れました。まるで夢の中のような、かすかな赤色の光がきらめくこの空間で、鳥居に刻まれた人たちと時空を越えて触れ合っているような、そんな気持ちになりました。

千本鳥居を抜け、熊鷹社を過ぎても朱色はまだまだ続いていましたが、観光客はどんどん少なくなりました。それから、ひっそりとして曲がりくねった山道を更に分け入ると、とても美しい風景が広がりました。隠れた岩穴で山水が竹筒からしたたり、それが石畳に注いでせせらぎとなっていました。よく見るとそこに小さな沢蟹が何匹か歩いていました。更に進むと、突然元気なおじいさんが声をかけてくれ、道案内をしてくれました。たどり着いたのは注連縄(*2)をはった大きな岩の前でした。若者が心から祈りながらこの岩をなでると力を貸してもらえる、と教えてもらいました。おじいさんにお礼を言って別れたあと、高台から京都の町並みを眺め、山を越えて、本殿へ戻ってきました。もし時間に余裕があったら、柔らかな午後の日差しの下をいつまでも山歩きして、森林の風景、川の水音、小鳥たちの鳴き声、そしていたずらをする野良猫たちを楽しんでいたいと思いました。

注連縄

注連縄

それから一年後、私は一人で京都にやって来ましたが、まさかこの稲荷山のふもとで新しい生活を始めるとは思って もいませんでした。どこまでも深く続いていく朱色の思い出が、私をここへ呼び寄せたのかもしれません。今度は、京都の風情をじっくり味わいたいと思います。旅人のように駆け足ではなく、ゆっくりと、時間をかけて。


*1 御幣(ごへい): お祈りに使う、木の棒に紙を吊り下げた道具。
*2 注連縄(しめなわ): 神のいる場所を表す縄。

翻訳:丸山 徹(まるやま とおる)

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京都の台所、錦市場

錦市場 西側入り口

錦市場 西側入り口

錦市場は400年以上の歴史を持つ京都の商店街です。西は高倉通から東は寺町通まで続いている商店街で、長さは約350mにおよび、130店舗が集まっています。錦市場の特徴は、元々は魚屋さんが集まる市場だったので、品質の良い食材が多く揃っていることです。2005年1月、京都府内の商店街で初めて「錦市場」の商標登録を取得しました。そして、2015年1月には「京の台所錦」の商標登録を取得しました。

豆乳ドーナツ(食べ歩き用)

豆乳ドーナツ(食べ歩き用)

京都の料亭や旅館では錦市場で食材を仕入れるところも多いです。また、京都に住んでいる人たちは、年末になるとお正月の買い出しに錦市場に出かける人が多いです。私自身も錦市場に行くことがよくありますが、その目的はお菓子屋さんでアーモンド小魚のような珍しいお菓子を買って帰ることです。近年では、食べ歩きができるお店が増え、観光客や修学旅行生がたくさん来るようになりました。食べ歩きができるものには、豆乳ドーナッツなどの、お豆腐を使ったおやつ、卵焼き、たこ焼き、天ぷら、肉まん、焼き魚などがあります。また、お餅つきのパフォーマンスを見ることができるお店もあります。

様々な種類のお店が集まっている市場で、珍しい食 材も売られているので、是非錦市場に足を運んでみませ んか ?

金谷 千菜美(かなや ちなみ)

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京都の公共交通機関

留学生の皆さん、京都の新しい生活はいかがですか。生活に慣れてくれば,古都京都の散策をしてみては、いかがですか?公共交通機関はJRと市営地下鉄・市営バス・京都バスそして私営鉄道(近鉄・京阪・阪急・叡電)です。

日本の各交通機関の乗車券は、複雑な値段になっています。基本的には1つの交通機関で1枚の切符です。しかし1枚の切符で2つの鉄道会社に乗れる切符もあります。共通乗車券といわれるものです。さらに様々な切符があります。紹介しましょう。

ICOCA(ICカード)は便利です。一定金額を支払って購入すると支払った金額の範囲内で何回も乗れます。駅の売店でも利用することができます。残額を超えたときは、チャージの機械を使ってお金を補充し、改札を出ましょう。ICOCAは最近関東でも使用できるようになりました。また、京都の市バスも利用できます。

二番目は各交通機関の割引乗車券です。京都市内ですと、「市営地下鉄1dayフリーチケット」なら市営地下鉄が600円で一日、乗り降り自由です。博物館などの観光施設でこのチケットを見せると優待割引を受けられる場合もあります。他にもバス路線を含めたチケットなどもあり、また、他の私鉄各社も同じようなチケットを発行しています。

三番目は回数券です。あらかじめまとめて購入することで割引になるチケットです。例えば、10回分の金額で11回の乗車ができます。また、昼間の決まった時間帯や、週末や祝日に限って割引になるタイプの回数券もあります。ただし、有効期限があるので気をつけましょう。

最後に、乗車の際の注意事項を紹介します。
(1)乗車をしたら、バックパックは前に抱えてください。
(2)キャリーバッグを運ぶときには十分注意してください。バッグの衝突による事故が増えています。
(3)発車間際の駆け込み乗車は止めてください。時間に余裕を持って出かけてください。
(4)日本では整列乗車がマナーです。ホームに引かれているラインに沿って並んでください。
(5)切符は、行き先を十分に確認してから買ってください。

京都市バス・地下鉄ガイド (京都市交通局)
https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/webguide/ja/index.html (日本語)
※英語・中国語・韓国語の多言語ページもあります。

生田 稔(いくた みのる)

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岡崎フリーマーケット

「いらなくなったら、いる人へ」をテーマに、京都市ではフリーマーケットが開催されています。ものの再利用は環境保護にも役立ちます。前から欲しかったものが、フリーマーケットで見つかるかもしれませんよ。ぜひ気軽にのぞいてみてください!

  • 会場 岡崎公園(平安神宮の南側) 開催日(2017年)
    • 4月15日(土)(雨で中止の場合は22日(土))
    • 5月 7日(日)(雨で中止の場合は27日(土))
    • 5月20日(土)(雨で中止の場合は27日(土))
    • 6月11日(日)(雨で中止の場合は24日(土))
    • 6月17日(土)(雨で中止の場合は24日(土))
    • (7月以降も開催あり)
  • 岡崎フリーマーケット
  • 時間 10:00~15:30
  • 出店数 約160ブース
    • *2017年は岡崎公園にて、年16回開催予定です。
    • *京都市役所の広場で開催していたフリーマーケットは、しばらくお休みします。(工事で広場が使用できないため)
  • 主催 京都市ごみ減量推進会議
    http://kyoto-gomigen.jp/  電話 075-647-3444
  • 運営協力 プラスワンネットワーク
    http://ameblo.jp/kyoto-plusone/

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こどもみらい館 (京都市子育て支援総合センター)

こどもみらい館

こどもみらい館

子育て図書館

子育て図書館

こども元気ランド

こども元気ランド

「こどもみらい館」は、様々な社会環境の変化に対応して安心して子どもを産み,育めるよう1999年に開館し、子育て支援ボランティアとの協働により運営されています。本館の利用状況につき取材しました。場所は御所南で、地下鉄の烏丸丸太町駅から東南に徒歩3分というアクセスの良い所で、元は竹間小学校が建っていました。4階建ての館はモダンでその前には沢山の「子ども乗せ自転車」が駐輪していました。1階に入ると「こども元気ランド」があって、すべり台や木馬やおもちゃを使って保護者同伴のもと遊んでいました。なお、ランドは乳幼児が対象なので安全のため小学生は利用できません。

3階に上がると「子育て図書館」があります。絵本などに加えて毎日2回,おはなし会や紙芝居が開催されます。本の貸出は市民にはできます。

この他にカウンセラーによる子育て相談や有料で研修室や地下駐車場も利用できます。

日曜祝日は開館していて火曜日が休館ですが、詳しいことは下記を参照して下さい。

公式ホームページ:www.kodomomirai.or.jp
電話:075-254-5001

古田 富好(ふるた とみよし)

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kokoka news * * こくさいうりゅういかん ニュース

外国人のためのカウンセリング・デイ

法律、ビザ、税金、保険や年金などについて、分からないことはありませんか?心の悩みを抱えていませんか?専門家が皆さんの相談に、お応えします。通訳者もいます。事前に予約してください。秘密厳守。

  • 日時:6月4日(日)午後1時〜5時
  • 場所:kokoka 京都市国際交流会館 3F 会議室・相談室
  • 申込:075-752-3511

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京都市国際交流会館 図書・資料室 としょレター

オススメの一冊

『ブッシュクラフト -大人の野遊びマニュアル-』

ブッシュクラフト -大人の野遊びマニュアル-

誠文堂新光社
川口 拓 著、2016

新しいキャンプスタイル、“ブッシュクラフト”をご存知ですか。衣食住に必要な道具や環境を「bush」(茂みなど。広い意味で野外)で「craft」(作る)する遊びのことです。この本では、野外の生活を快適にするための知識・道具、そして製作法を紹介しています。キャンプ経験が豊富なみなさんも、キャンプに興味のある初心者のみなさんも、一度読んでみてはいかがでしょうか。

古本屋

体を動かすより、まったりと本を読むのがお好きなら、古本屋を巡ってみませんか。『古本屋ツアー・イン・京阪神』(小山力也著、本の雑誌社、2016)には、京都・大阪・神戸エリアを中心に200店あまりの古本屋が紹介されています。どうしても欲しかった本が、どこかの古本屋で手に入るかも知れませんよ。京都の古本屋を巡る時には、寄り道してkokokaの図書室にも足を運んでくださいね!

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今号を作ったボランティアのみなさん

編集メンバー

生田 稔 / 伊東 志麻 / 王 月瑋 / 王 暁琴 / 大薮 俊一 / 亀田 千明 / 金谷 千菜美 / 黒澤 智 / 鈴木 翔一朗 / 鈴木 秀利 / 陳 慕薇 / 西村 誠 / 藤田 リサ / 古田 富好 / 丸山 徹 / 水江 加奈子 / 山下 元代 / 湯澤 公朗 / Karl JANSMA

WEB版作成

鈴木 秀利

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