京都のBARS

flag of Equador

ホアン・ベーカ(エクアドル)


ホアン・ベーカ

ホアン・ベーカさん(右から二人目)

バー:ZAZA
 写真協力:クリストフェル・ペッテルッソン

京都に初めて来た多くの外国人は、バラ色の生活を送っています。しかし、私は最初はそうではありませんでした。私の母国、エクアドルの多くの人は、日本を他の星にあるみたいに思っています。(文化の違いを考えると、そんなものかもしれません。)私は京都に来る前に一人暮らしをしていました。でも、家族から毎週連絡があったし、大切なことはすべて家族に面倒をみてもらっていました。だから、しっかりと「自立」していたのではありません。日本での一人暮らしは、私にとって大きな前進でした。

他の外国人は桜や神社、芸者などに夢中になります。しかし私は、つまらないことを心配していました。例えば、「家賃をどうやって払おうか。」「食費や交通費に毎週いくら必要か。」「お金を使い切ったらどうしようか。」「迷子になったらどうしようか。」ということです。私が一番心配だったのは、周りとなじむことができず、友達もできず、一人だったらどうしようか、ということです。私は元々あまり社交的ではありません。今まで住んできたところとは全く違うところで生活をすることは怖かったです。しかしそれから、似ているところもたくさん見つけたので、私は驚いています。

最初のショックを乗り越えてから、私は目標を立てました。町に出て、人と知り合って、同時に、日本語の練習にもなることです。エクアドルにいた時、私はバーに興味がありませんでした。悲しいことに、エクアドルでは夜中にバーで酔っ払うと、強盗に遭うかもしれないのです。京都ではその心配はありません。私は新しいことをやりたい性格です。ある夜アパートを出て、京都にどんな夜遊びがあるのかを見にいきました。

私は踊るのが好きではないし、騒がしい音楽も好きではありません。だからクラブには行きたくありません。また私の経験からすると、クラブは友達と来るところで、新しい友達を作るのは難しいです。それに対して、バーは知り合いを作るのにいい場所です。隣に座ってお酒を飲めば、気持ちも楽になって、初めて会った人とも話ができます。

いくつかバーを紹介します。私のお気に入りはフランス人がオーナーの「F.S.N.」で、木屋町通りの西側、四条通りを南に下ったところにあります。ここはたくさんの外国人と日本人で賑わっています。蛸薬師通りと富小路通りの交差点の近くには「Clantz」というゲームバーもあります。ここではお酒を飲みながらテレビゲームができます。最後に紹介するのは、智恵光院通りと丸太町通りの交差点の近くにある「Otro Mundo」です。オーナーはラテンアメリカ中を旅した日本人で、この店はラテンアメリカにいるような雰囲気があります。こういった店の他にも、いいバーはたくさんあるはずです。私がしたように、あなたも気に入る店を見つけるまで、色々なバーを訪れることをお勧めします。木屋町通りは京都でバーが集まる場所なので、好きなバーを探すには一番の場所でしょう。最後に、これは私の好みですが、チェー ン店の大きなバーより小さなバーの方が好きです。居心地のいいバーだと、人とも話しやすいです。人と知り合うのに特別な才能が必要だと思わないでください。内気な私にできたのだから、誰にでもできるはずです!

訳:岡本 裕子

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

恥じらいは空港に置いてきて(銭湯に行こう!)

銭湯

京都へ私達が引っ越したとき、友人の一人が私を銭湯に誘ってくれました。私は銭湯の事をまったく知らなかったので、グーグルで調べると、銭湯とは古代ローマ人が使用していた公衆浴場に似ているとありました。私は裸のままで、知らない人と同じ浴槽に入り、風呂桶などを一緒に使うことにためらいを感じました。友人は、銭湯は他の日本の全てがそうであるようにとても清潔なので、ぜひ体験してみて欲しいと言ってくれました。私達は後になって、1970年代までほとんどの日本の住宅は浴槽やシャワーなしで建てられており、過去もそして現在も多くの人にとって銭湯は毎日の生活に欠かせないことを知りました。京都に引っ越して以来、私は数軒の小さな地元の銭湯と、レストランやサウナ、マッサージ、スパ・トリートメントなど幅広いサービスを提供するスーパー銭湯に挑戦しました。

一部の銭湯には、電気風呂さえあります。小さい一人用の浴槽の前面と背面に電流を湯の中に流す装置が付いています。装置の間に立つと電流がピリピリとあなたの筋肉を伸び縮みさせます。電気風呂を利用するのは普通“おばちゃん” と呼ばれる怖いもの知らずの年配の女性だけで、彼女らはこの弱い電流をまったく恐れません。

410円というわずかな金額で、あなたは浴槽でくつろぎ、友達とお喋りし、あなたの悩み事やストレスを洗い流すことができます。京都の銭湯は一般的に男風呂と女風呂に分かれていますが、仕切りの壁は天井まで届いていません。だからあなたは異性側からの噂話を聞くことができます。

もしあなたが京都に住んでいて、町のお風呂屋さんに挑戦するつもりなら、錦湯はとびきりの選択です。錦市場のすぐ側にあって、外国人も地元の人と同じように利用できます。京都の素晴らしい人々と仲良くする時は、すべてを脱ぎ去る覚悟をしてね!

メーガン・ロバーツ
訳:大原 学(おおはら まなぶ)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

京都の「市」におこしやす

京都では毎月様々な「市」イベントが開催されています。その中のひとつ、百万遍知恩寺で開催されている「手作り市」に 行って来ました。(http://www.tedukuri-ichi.com/

智恩寺 手作り市

場所は京阪出町柳駅から徒歩約10分、京都大学吉田キャンパスの向かいです。京都の「手作り市」の先駆け的存在で、約20年前から開催されています。

毎月15日に行われており時間は午前8時から夕暮れまで、人気の「市」なので昼過ぎには売り切れる品もある一方で昼から特売品が出るとの情報もありました。迷った末に午前11時頃に行ってみました。

あいにくの雨模様でしたが、土曜日ということもあって人出も多く、帰ってくる人が皆手に買い物袋を提げているので期待も高まります。

知恩寺は浄土宗七大本山(※1)の寺院、南門をくぐると境内には雑貨から服飾、食べ物など約450ものお店がテントを並べています。まず、気になるのが食べ物のお店です。お漬物やちりめん山椒(※2)、パンやお菓子、燻製など様々な種類があります。その中で、近くで出店している人が薦めてくれたマフィンを買いました。「(とても大きいので)食べても食べても減らないマフィン」とのこと、普段は300円のところ雨なので200円になっていました。嬉しい。

比較的多かったのは、焼物のお店です。作家さんそれぞれの作風が出ていて、どのお店も面白い…。素敵な花瓶を見つけて値段交渉にチャレンジ、900円を800円にしていただけました。しかし、周りで値切っている人は見当たらず。定価で買うのが基本のようです。

手作り市

自分で描いた絵本を売っている人もいます。りす、ロボット、犬の3人がタイで大冒険!面白そう。日本語と英語の二ヵ国語表記です。

雨宿りがてらお堂の軒下で、コーヒーでほっと一息。時々読経(※3)の声が聞こえてくるのも風情があります。
 その他、椅子やお箸、刃物、かばんや靴まであって買いたいものが本当に尽きない「市」です。手作りのものを作っている人の顔を見ながら買えるのも楽しみのひとつ。京都で新生活を始める方は日用雑貨も揃いますよ。皆さん、京都の「市」におこしやす。

京都の代表的な「市」は、他にもあります。

東寺 弘法市(弘法さん) 毎月21日開催

http://www.touji-ennichi.com/

総勢1,200もの店舗が軒を連ね、毎月20万人近くの人が訪れる、京都を代表する市のひとつ。
 特に骨董店は150近くも出店しており、朝早くから訪れるコレクターも多いそうです。植木市なども見どころ。

北野天満宮 天神市(天神さん) 毎月25日開催

http://kitanotenmangu.or.jp/ennichi/

骨董から古い家具、作家作品まで多彩な店舗が1,000以上出店します。
 店舗以外にも、市の日だけ振る舞われる銘菓もあり(有料・不定期)、楽しみの多い市です。

*1:日本の仏教宗旨のひとつ。知恩院(京都)を総本山とする。
*2:山椒の実(日本のスパイスのひとつ)とちりめんじゃこ(イワシ類の稚魚)をたきあわせたもの。
*3:仏教徒が経典をとなえること。

川井 美登里(かわい みどり)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

高麗美術館(日朝文化の交流)

高麗美術館

写真-1

昔から、日本は外国文化を受入れてきました。古代より、アジア大陸(中国と朝鮮半島)と、海を渡って(渡来)の交流があり、漢字とか仏教も伝わってきました。大陸からのこのルートにつながるシルクロードの先にあるペルシャからのガラスも奈良の正倉院に納められています。奈良時代以前から、遣隋使、遣唐使などを通じて大陸文化が入ってきました。しかし、高麗を始めとする朝鮮半島との交流は、中国とより、もっと盛んでした。また、多くの人が移民(帰化)し、治水・建築・農業を発展させ、行政制度の確立にも尽力しました。長岡京とか平安京という新しい都の建設にも大きな役割を果たしました。

京都市北区にある高麗美術館(写真-1、http://www.koryomuseum.or.jp/)は、高麗に由来する美術品とか工芸品を1,700点程度を集めた日本で唯一の美術館です。1970年代に、作家の司馬遼太郎と岡部伊都子、京都大学名誉教授で歴史学者の上田正昭といった方々による協力のもと、日朝交流を調査し、50号にも及ぶ機関紙を発行しました。

高麗美術館

写真-2

鄭詔文(チョン・ジュモン)さん(故人)が、1988年に美術館を設立しました。鄭さんの孫で館員の李須恵(イ・スエ)さんにインタビューしました。李さんは、「祖父の鄭は、朝鮮半島から来たのですが、祖国の統一を願っていました。」と話しました。また、「高麗(*)の時代は朝鮮半島が統一され平和で豊かな時代でした。その時を忘れないで欲しい。」と話しました。

高麗美術館では、収集した祖国由来の陶磁器、書画、家具、仏教美術の展覧会をいつも催しています。4月5日から6月29日の間、「高麗の青磁・朝鮮の白磁」(写真-2)が展覧されます。高麗の磁器 といえば世界の美術館に展示されていて最高傑作 の評価を得ています。必見です。

*ここでいう高麗とは、王氏高麗(10世紀から14世紀)を意味する。「Korea」の語源ともなった。

古田 富好(ふるた とみよし)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

新式と伝統が融合する 生け花

生け花

京都で生け花を習う人は多いです。生け花を習う理由は、花が好き、部屋を飾りたい、仕事にしたいなど目的も様々だと思います。生け花の技法は、500年もの間受け継がれているそうです。私たちの生活スタイルが時代と共に変化する中、生け花の技法は、どのように継承されているのだろうかと思い生け花教室の体験レッスンを受けました。

生け花

体験したのは、自由花と呼ばれるスタイルで、生け方のルールがなくテーマや花材に似合うように創造力を使って生けるものでした。一つ目の花材は、3月3日のひな祭り(*1)をテーマにしたもので、桃の枝やチューリップといった女の子らしいものでした。生け方の構成要素は線、面、と塊の3つあるそうです。桃の枝をたて線として両端に入れました。中央に空間を開け、チューリップ2本をお雛様(※2)を飾るように入れました。下側が枝や茎だけなので、そこに草花を塊として入れました。線と塊の構成で作品が完成しました。ひな祭りの飾りににぴったりのものが出来上がりました。二つ目の花材は、ガーベラと茎の長い草でした。細長い茎をもったモダンな草花だったので、たて線の構成でスタイリッシュでリビングルームの飾りになるような作品にしました。

日本では、建築様式がどんどん変化しています。玄関や床の間に大きな花器に生けられた花を飾るだけでなく、部屋の空間に合わせたり、お皿などに生けていたりと創造的に花を生けるようになってきています。その創作には500年受け継がれた技法が使われていると感じます。日本の生け花は新しいものと伝統の融合だと言えます。

*1:3月3日に行われる祭りで、女の子がいる家に雛人形を飾ります。
*2:お雛様は若い貴族の夫婦をイメージした雛人形です。

山下 元代(やました もとよ)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

kokoka news * * こくさいうりゅういかん ニュース

親子のための koko Kids 新しいプログラムがスタート!!

京都市国際交流協会ボランティアによる子どもの学習サポート、子育てのための日本語コミュニケーションサポート、親子交流イベントを実施!

内容:学校の勉強や宿題、日本語学習をサポートします。途中、休息や遊びも交えながら楽しく交流します。日本の暮らし・子育てのサポートや、日本での仲間づくりの応援、また、ハイキングなど親子交流を目的としたイベントを開催します。

◆日時:2014年4月より活動スタート 第1・第3 午後3時30分~5時
◆対象:外国にルーツを持つ子ども
 (6歳以上~ 15歳以下、帰国子女も含む)とその親
◆参加費:無料
◆予約:不要
◆場所:kokoka 京都市国際交流会館 3F ボランティアルーム
◆TEL:075-752-3511
◆e-mail:office@kcif.or.jp

このページのトップへ

京都市国際交流会館 図書・資料室 としょレター

オススメの一冊

『KANJI PICT・O・GRAPHIX:
Over 1,000 Japanese Kanji and Kana Mnemonics』

KANJI PICT・O・GRAPHIX

Michael Rowley 著、Stone Bridge Press、1992

日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字の三種類の文字があります。(ローマ字表記もあり)覚えるのに一苦労されている方もおられるでしょう。そんな時は、この本で漢字のイメージを掴んでみてはいかがでしょうか。

ひらがな、カタカナ、漢字を、ユーモラスな絵で表現しながら紹介してくれます。ローマ字で読み方、意味、例文も掲載されています。

『この漢字、どう書くんだっけ??』と思った時には、イメージイラストを思い出せば大丈夫!!きっとスラスラと書けてしまいますよ。

漢字を覚えたら

漢字を覚えたら、次はその漢字を使ったフレーズをみてみましょう!『“BODY” LANGUAGE』(KODANSHA International、1990)を読むと『足を運ぶ』『血が騒ぐ』など、おっ!と思わせる言い回しが身につきます。このPOWER JAPANESE シリーズは、他にも『BASIC CONNECTIONS』『STRANGE BUTTRUE』があり、日本語と英語が併記されています。

library

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

今号を作ったボランティアのみなさん

編集メンバー

東 馨子 / 生田 稔 / 岡本 裕子 / 大原 学 / 川井 美登里 / 呉 映雪 / 鈴木 翔一朗 / 鈴木 秀利 / 富田 美乃里 / 中川 理美 / 古田 富好 / 山下 元代 / 湯澤 公朗 / 葉 姿汝 / Karl JANSMA / Michiru ONIZUKA / Kevin ROBERTS / Megan ROBERTS / Daniel SETTELEN / Juan VACA

WEB版作成

金谷 千菜美

このページのトップへ