新しいカメラアングルで

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ダニエル・セトレン(アメリカ)


ダニエル・セトレン

三条界隈の心弾む夜の巷や、1千6百余に及ぶ寺院のひとつひとつが、かもし出す穏やかな静けさなど、京都という町は誰にでも、特に私のようなアマチュアカメラマンには、何か大切な物をもたらしてくれます。

廻りくる季節ごとに新しい話の種を届けてくれ、祇園祭や大文字の送り火などのざわめきの中で、着物姿の大勢の人々とひしめき合いながら、細い通りを曳かれていく数々の山鉾を見物し、屋台から漂ってくるヤキソバの美味そうな匂いを嗅ぎ、気分をかにしてくれる甘いかき氷を味わう、夏の京都はいろいろな物を与えてくれます。

この町の夏は、古くからの習わしと、住む人の人となりと、その暑さとがぶつかり合って、歴史的な場所や整った町並みに降り立ち絶好のシャッターチャンスを次々と創り出してくれる、そんな時でもあります。 でも、私が好きな季節は何と言っても秋です。それは、果しなく押し寄せる夏の酷暑や汗まみれの日々に休息のひと時を与えて、あらゆる光景を新しく蘇らせてくれる季節だからです。

秋に人気のある行事と言えば、紅葉狩りでしょう。町のいたる所で大勢の人々に混じって清水寺や高台寺のような寺を訪れ、夜は夜で紅葉のライトアップを楽しむのです。浴衣やヤキソバに代わって、秋のピリッとした清々しい空気の中では温かいお茶が恋しくなり、上にもう一枚着てみたくもなります。

比叡山

比叡山

しかし人ごみにはうんざりで、もっと自然と触れ合ってみたいのなら、比叡山への軽登山は如何でしょうか。人気の高い散策路から一歩それてみると駅のポスターやいろいろな広告などとは全く違った、さらなる美しさや、より豊かな体験を、時にはさせてくれるのです。私が4年前に関西に来てから、秋の比叡山の人気は年ごとに高まって来ているような気がします。

比叡山は、京都市と滋賀県の境界にどっしりと腰を据え、この山を目指す多くの人々を魅了し豊かな歴史を誇るとともに 伝説の僧兵にまつわる逸話などで知られる有名な延暦寺がある所です。

ハイキング・コースの入り口へは、叡電の修学院駅から15分程です。別に、頂上まで登山電車で行く方法もありますが、私はハイキングを楽しみたいですね。11月頃、頂上を目指して登って行くと、素晴らしい京都の街の佇まいをはじめ赤色やオレンジ色に染め上がった紅葉の眺めは、それは見事なものです。

比叡山人工スキー場

比叡山人工スキー場

私が京都にいつも引き寄せられる物のひとつは、訪ねられる多くの有名な場所が今も在るからですが、沢山の魅力的な所とともに余り人に知られていない所も、まだまだ残されているからです。たまには旅行案内や出発前に立てたいろいろな予定などは家に残して、ふらっと外へ出てみると、そこには素晴らしい驚きがあるものです。歴史的には余り重要ではない場所に巡りあってしまうかも知れませんし、名のある古い寺ではなく往時のままに放置されている小さな社や、比叡山にある廃れたスキー場跡のような所に行き当るかも知れません。

しかし、どんな最新の旅行冊子にも、かつての「比叡山人工スキー場」は、まず載っていないでしょう。なぜなら、そこは2002年からずっと閉鎖されたままだからです。その荒れ果てた建物に入る事はお勧めしませんが、ほの暗い窓から中を覗いてみると、閉ざされた当時そのままの姿が、今も見て取れます。私の写真撮影の技術を向上させるのは、そうした見過ごされて来た場所と時との狭間で、またとないシャッターチャンスを掴む、まさにこの瞬間なのです。

私は、技術的に完成した写真ではなく、他では見られない、ちょっと変わった写真を撮りたいと心の底から願っています。いわゆる「完全な」写真は、駅や車内広告で容易に見られます。もし、私が何か新しい視点で、或る瞬間をカメラに収め、その写真を見た誰かがそれに興味を抱き刺激を受けてくれるなら、それこそが私にとって「完璧な」写真なのです。近代的でありながら、伝統的でもあり、人々の感性を揺り動かし、時には忘れ去られてしまったような場所や風景など、さまざまな事柄を見出せるたった一つの場所、そこが京都なのです。

これが、私が京都を大好きになった理由です。そして他の方々が、この町や周りの地域を新たなカメラアングルでとらえ、何か思いがけないものを見つけ出すチャンスに恵まれますよう、切に願っています。

訳:Koh


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kokoka 情報サービスコーナー

京都で、住む家や仕事を探している、日本語を習いたい、ビザの種類を変更したいがどうしたらよいか……毎日の暮らしの中で、そんな相談事や悩みはありませんか?そんな時は、国際交流会館1階の情報コーナーに行ってみましょう。ボランティアの情報市民生活アドバイザーがいろいろな情報を教えてくれたり相談先を紹介してくれたりします。相談や情報提供はすべて無料、英語での相談にも対応していますし、京都の地図、バス路線図などの観光資料や、英語・中国語・韓国語・スペイン語の四ヵ国語(日本語併記)で書かれた「京都市生活ガイド」や防災マニュアルなども無料で配っています。

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kokoka 情報サービスコーナー

また、今年の3月に、この情報コーナーが外国人観光インフォメーションカウンターとして日本政府観光局の認定を受けました。市内で行われているイベントの情報、観光名所への行き方、お得な乗車券の種類や購入方法……いろいろな観光情報もこれからは発信していく予定です。kokokaの情報・観光コーナーを是非、京都へ遊びに来た友人にも紹介してください。

Kei

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OPEN DAYに行こう

11月3日(日・祝)開催のOPEN DAYは、今年で10回目を迎えます。毎年、市民と在住外国人の交流の場として盛り上がっています。人気の理由は、屋台やイベントが盛りだくさんで、世界の広さを歩いて体感できることです。

グローバルステージ

会館前広場は、各国の料理を紹介する万国屋台村が並び、おいしいにおいが漂っています。日本の焼きイモから豪華なフランス料理まで、どれを食べようかと迷います。円形広場では、ストリートパフォーマンスが終日催されます。ロビーでは、各国の芸人が音楽や舞踊を披露します。出演者も観客も熱くなります。

ステージ

各ボランティアグループが主催するイベントも盛りだくさんです。フリーマーケットは人気のイベントの一つです。日本に来たばかりの外国人には、いい機会です。民族衣装を着たり、ものづくりに挑戦したり、日本語を学ぶ外国人とおしゃべりを楽しんだり、日常ではできないことを楽しんでください。

屋台

Life In Kyoto のスタッフは、「KARUTAで遊ぼう」を運営します。日本語を学んでいる方は、ぜひ参加してください。子供から大人まで楽しめる内容になっています。日本語がわからなくても大丈夫、私たちがサポートします。日本のカード遊びを体験してみて下さい。

かるた大会から、今とは違う日本文化を体験してください。ゲーム、芸術、食事を通じて、お互いをよく知りましょう。 一日かけても回りきれない、盛りだくさんの催し物と、美味しい世界の料理で晩秋の休日を楽しんでください。一人でも、家族連れでも気軽に立ち寄ってください。

オープンデイ QR

http://www.kcif.or.jp/
「百人一首」など日本のカード遊びを楽しみながら日本語を学ぶ
開催:11月3日(日・祝)
場所:3F 研修室
時間:10:00 ~ 16:00
費用:無料
対象:一般(日本語理解のレベル別に札を用意します。)

山下 元代(やました もとよ)

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京都の学食

何を食べたらいいのか迷ったとき、大学の学食もひとつの選択肢ではないでしょうか。京都にはたくさんの大学があり、多くの学食には学生以外でも入ることができます。留学生のニーズにあわせた食事もあり、とりわけ安さが魅力です。今回は2つの大学の学食をご紹介します。

加来 奈奈 (かく なな)

京都大学の学食(吉田キャンパス)

京都大学北部食堂

京都大学北部食堂

古くからある京都大学の学食は北へ行くほど美味しいとの噂があり、北部食堂へ行きました。北部食堂は、理学部や農学部のある北部キャンパスに位置しています。メニューは和洋中あり、一週間ごとに変わるものが多いです。グリルコーナーでは注文を受けてから調理され、ここで 時々食べられる中華風料理の天津飯なども人気があるようです。メニューの英語名や料理の写真が見られるものもあります。写真に載っている食事は3、4品、頼んで500円 前後でした。ただし、残念なことにこの食堂のある北部生協会館のリニューアル工事のため、9月以降はしばらくお休みのようです。

京都大学北部食堂 食事 京都大学北部食堂 食事

また、中央キャンパスにはカフェの雰囲気のレストラン「カンフォーラ」や、やや本格的なフレンチレストラン「ラ・トゥール」も数年前にできたので、近所の主婦の方達もランチなど楽しんでいるのを見かけます。

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_n.htm

辻野 麻衣子(つじの まいこ)、加来 奈奈(かく なな)

同志社大学の学食(室町キャンパス)

Hamac de Paradis

アマーク・ド・パラディ

(写真-1) アマーク・ド・パラディ

アマーク・ド・パラディ ランチ

(写真-2) ランチ

多々ある同志社大学の学食の中から、2004年に竣工した寒梅館にあるカフェレストラン「アマーク・ド・パラディ」(写真‐1)に行ってみました。寒梅館は、地下鉄烏丸線今出川駅から徒歩1分、今出川キャンパス西向かいにある落着いた赤レンガ造りの7階建です。

通りに面した1階のレストランに入ると、バックグラウンドミュージックが流れていて洒落た雰囲気です。ランチ(写真-2)とかパスタの価格は500 ~ 600円と手頃です。創設者新島襄(にいじま じょう)の夫人、新島八重(にいじま やえ)に因んで「八重ランチ」というメニューもあります。

7階には、フランス料理店「セカンド・ハウス・ウィル」があり、そこからは東山が一望できます。お一人でも、カップルでも、家族でも、楽しめます。

http://www.doshisha.ac.jp/information/facility/kambai.html


古田 富好(ふるた とみよし)、加来 奈奈(かく なな)、澤村 花織(さわむら かおり)

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kokoka news * * こくさいうりゅういかん ニュース

外国人のためのハラスメント研修会

日本におけるハラスメント問題は、日本人同士に限ったものではなく、外国人に対しても起きている。この問題にかかわる様々な論点のうち、今回は外国人ゆえに、または日本での慣習を知らないために、被害者あるいは加害者になってしまう場合をテーマとする。この研修会では、多くの事例を通じて、ハラスメントの定義や現状を知り、またハラスメントの発生を未然に止める方法や発生後の対策などを参加者とともに考える。

kokoka

◆日時: 10月19日(土)14:00 ~ 16:00
◆場所: 京都府国際センター(京都駅ビル9F)会議室A・B
http://www.kpic.or.jp/index.html
◆講師: 御輿 久美子(おごし くみこ)さん
http://www.naah.jp/index.html
◆言語: 主に日本語 必要に応じて同時通訳(英・中)
◆講演内容資料(日・英・中)を配布
◆定員: 40名
◆対象: 外国人と外国人を支援する日本人
◆参加費:300円(非営利)
◆お申込み先:paruyon@gmail.com

kokoka 防災訓練2013

災害時のために今、備えよう!もし地震などの災害が起きたら、どうやって自分の身を守りますか?地域の皆さんと一緒に、実際に防災訓練を体験して、考えてみましょう! 非常食を食べてみたり、倒れている人の助け方を学んだり、消火活動の体験をしたりすることができます。

kokoka

★ 動きやすい靴&服装で参加してください
◆日時:10月12日(土)11:00 ~ 16:30
◆参加費:無料
◆参加者:外国にルーツを持つ住民
◆申込方法:電話、FAX、またはE-mail で次の①~④をkokokaまで教えてください。
①名前 ②電話番号(またはメールアドレス)③住所 ④言語

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京都市国際交流会館 図書・資料室 としょレター

オススメの一冊

『英文版: ジャスト・弁当 世界に届ける、毎日のお弁当』

The JUST Bento Cookbook

伊藤牧子著
2010年

日本では昼食に"お弁当"を作る習慣があります。学校に持って行ったり、お花見の時に作ったり、何もない日でもお弁当を持って外に出かけたりします。

お弁当を自分で作ると、自分の好きなものを食べられるので、昼食がとても待ち遠しくなりますよ。まずはこの本を見ながら、食べたいお弁当を作ってみて下さい!和風ではないお弁当の作り方も載っていますよ。

11月3日はkokokaオープンデイ!!

この日、図書・資料室では「外国人のみなさんからもらう元気とアドバイス」という展示をします。外国人の方に日本人のお悩みを聞いたもらい、アドバイスと元気をもらいます! アドバイスが書いてある冊子も配付しますので、図書・資料室にぜひ遊びに来てくださいね~

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今号を作ったボランティアのみなさん

編集メンバー

東 馨子 / 生田稔 / 加来 奈奈 / 澤村 花織 / 鈴木 翔一朗 / 鈴木 秀利 / 辻野 麻衣子 / 古田 富好 / 山下 元代 / 湯澤 公朗 / Karl JANSMA / Michiru ONIZUKA / Megan ROBERTS

WEB版作成

大薮 俊一

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