おおきに京都

インド国旗

インド:チャイタンニャ・バンダーレ


チャイタンニャ・バンダーレ チャイタンニャ・バンダーレ

来日してからほぼ七年になります。私は京都大学の博士課程で学び、専門は海洋生物学ですので、来日後に最初の十ヶ月ぐらい京都市内にいて、その後、海の研究を始めるために日本海側にある舞鶴市内に引っ越ししました。

一ヶ月ぐらい前に6年ぶりに京都市内に戻ってきて、やっぱり私は、いるべき場所は京都市だなと思いました。

今年の三月に京都フルマラソンに挑戦しました。あまり練習ができてなかったので42.195km の距離を走りきれると全く思わなかったですが、コース周りに広がる京都の美しい風景、そして必死に応援する京都市民の優しさのおかげで私だけではなく15,000人のランナーズの皆様全員が頑張れたと思います。

チャイタンニャ・バンダーレ

四月のあたまに京都市に引っ越しして来た時、春の季節でしたので、満開の桜に歓迎されているような気分でした。特に東寺のライトアップ、そして哲学の道辺りに広がる桜が本当に気に入りました。

母国で日印関係について語る際、清水寺、金閣寺や銀閣寺など世界に誇れる京都の有 名なお寺がよく出てきます。「おこしやす」や「おおきに」などインパクトのある京都の独特の挨拶が凄く好きです。特に、感謝するときには「ありがとう」ではなく、でき るだけ「おおきに」を使うようにしています。京都市内のいろんなボランティア団体と共に社会活動をしています。しかし、心に一番近くに感じるのは「お掃除を学ぶ会」です。この会が毎週市内の道を掃除するという素敵な活動をしています。一ヶ月に一回行われる大掃除には京都市長も参加されています。私は「お掃除を学ぶ会」のような素晴らしい団体をインドにも設立したいという夢を持っています。京都市長の強い協力、そして沢山の仲間の応援でこの夢が叶いそうです。

私にとって京都市がただの町だけではなく人生について沢山のことを学べる施設のような存在です。これからもこの素晴らしい町でいろんな人たちと出会って人生や世界についていろんな事を学んで、できるだけ良い活動をしていきたいと思います。


この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

ブライト・ミッション

人が得る情報は、80%以上が目からと言われ、もし、このルートに問題があれば大変なことになります。目の病気にかかっていて、症状が進んでいる人(視覚障がい者)も多く31万人程度と言われています。一方、視覚障がい者への差別をなくす行政の動きとしては、米国では1990年に法律が成立し、日本では2005年に同様な法律が成立しました。

sawasawa

「さわさわ」で行われた視覚障がい者が演奏する葦笛の会。音楽を楽しむだけでなく、仲間の集いが広がっています。

2011年には、就労を通じた社会参加と支援の輪を広げるNPO法人ブライト・ミッションが、京都に設立され、その一環として2012年に町家カフェ「さわさわ」がオープンしました。

「さわさわ」のお奨めのメニューは、辛みの効いたカレーと挽きたてのコーヒーで、これで700円とは、お得ですよ。視覚障がい者が働いていますので、手際など行き届かないところは多々ありますが、味は確かなので暖かい心で接して頂けますでしょうか。

さわさわ
場所:京都市中京区下御霊前町648-3(寺町通り丸太町下ル 下御霊神社 正面)
連絡先:075-744-1417 営業時間:11:30 ~ 18:00(ラストオーダー17:00)

古田 富好(ふるた とみよし)

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

を10倍楽しむには

7月1日(月)~ 31日(水) 八坂神社周辺

鉾
提灯
提灯

コンチキチンの囃子とともに

京都のあちこちの辻で「山鉾」が組み上がり「コンチキチン」の囃子が聞こえてくると、梅雨空に夏の香りが漂ってくる気がします。この頃から京都の街は「山鉾巡行」まで昼夜を問わず、雅のうちにも、疾走しているように思えます。「葵祭」が貴族の祭りの色彩が濃いのに対し、古くから「町衆の祭り」として親しまれる祇園祭。京都に住む人、京都を訪れる人、老若男女皆を包んでくれる祇園祭。今年もみんなを夏へ連れていってね!

岡本 昌也(おかもと まさなり)

鯉山 - 私のおススメ

鯉山は、中国の故事「登龍門(とうりゅうもん)」にちなんで作られた山です。山の上に、大きな滝を登る鯉 を見ることができます。またこの鯉山には、約400年前に日本に来たというベルギー製のタペストリーが飾られています。とても縁起が良く、美しい鯉山、是非皆さんも見に行ってみてください。

登龍門:龍門の峡谷は激流で、普通の魚は登ることができません。そこを登りきれた魚には霊力が宿り、龍になると言われていました(地図①)。

野田 由美(のだ ゆみ)

私と祇園祭

山鉾巡行が始まる前の宵山の時期に、それぞれの山鉾の「家」を訪ねる時、私は「蟷螂山(とうろうやま)」を見ることをお勧めします。この山は、およそ30年前まで、100年以上にわたって、巡行には加わっていませんでしたが、のちに修復され、私たちの代に、大きな期待を寄せられながら復活を遂げました。

この画は今、祇園祭の山鉾巡行で町を巡る、この蟷螂山の横に掛けられています(地図④)。

リチャード・スタイナー
訳:Sho

かまきり

またもや雨

6年前のことです。職場の同僚は、浴衣を着て祭りに行くと張り切って計画を立てていました。ところが、当日はあいにく雨でした。翌年もその時期、雨が降っていたように思います。

3年前も祇園祭の最終日に傘を持って神輿を見ていました。天気予報を気にしながら計画を立てましょう。

山下 元代(やました もとよ)

無言詣

山鉾巡行が終わった17日から24日までの間、 四条寺町の「お旅所」に置かれた3基の神輿をお 参りすると願いが叶うといいます。ただし、家に帰るまで、決して口をきいてはいけません。夜更けにこっそり、試してみませんか?(地図⑥)

KEI


提灯 提灯 提灯

鉾を見る穴場

祇園祭といえば山鉾巡行。中でも鉾が交差点を 曲がるときは、独特の方法で曲がるので、それを見たい人も多いでしょう。そんな人たちは四条河原町に行こうとしますが、ここは京都でも一番の繁華街で、山鉾巡行のときはものすごい数の人が集まります。

そこで、もっといい場所を教えましょう。それは河原町御池です。京都市役所の南東角と言えば、わかってもらえますよね。たぶん観光客の多くは気がつかない場所なので、見る場所が確保しやすいです。山鉾巡行を見に行く人は、ぜひ試してみてください(地図③)。

長竹 善伸(ながたけ よしのぶ)

初めての人と行く祇園祭

私の祇園祭の思い出は、日本語を学ぶ留学生と一緒に山鉾巡行を見に行ったことです。私は彼らの授業にチューターとして参加していました。その日は授業の一環として、先生や学生たち皆で、山鉾巡行を見に行きました。

京都に住む私にとっては見慣れた山鉾巡行でしたが、留学生たちは、様々な仕掛けや美術的意匠が施された山鉾の数々に、興奮した様子で見入っていて、口々に感想を述べていました。彼らと感想を述べ合っているうちに、彼らの発見や感動に触発されてか、私も、その日は見慣れたはずの祇園祭を、まるで初めて見るかのように新鮮な気持ちで見ることができました。

今夏の祇園祭には、ぜひ、祇園祭を見た経験がない人と一緒に見に行くのはいかがでしょうか?今まで気づかなかった、新たな発見や感動があるかもしれませんよ。

Sho

宵宮祭(御神霊遷し)

祇園祭の一環として、毎年7月15日の夜8時に八坂神社の境内で行われる御神霊遷し(みたまうつし)の神事を御存知ですか。それは三柱の御神霊(みたま)をそれぞれの神輿に遷す神聖な儀式です。突然、境内の灯が全て一斉に消されます。やがて闇と静寂の中を神官に導かれた御神霊は三基の神輿(みこし)へと誘われるのです。この幻想的な儀式から、神々の存在を身近に感じてみませんか(地図⑤)。

Koh

後祭

日本の有名な慣用句でもある「後の祭り」。実は祇園祭に由来しています。1966年まで、山鉾巡行は17日と24日の二度ありました。これを「前祭」、「後祭」と言います。後祭は山鉾も少なく、見に行っても面白みがないことから「手遅れ」の意味が出てきました。

最近、その後祭が復活するという噂を聞きます。ぜひ一度見てみたいですね。

澤村 花織(さわむら かおり)

鱧(はも)

鱧

夏の関西のまつり、祇園祭・天神祭に欠かせないのが、鱧です。関東では馴染みのない魚です。なぜ関西の人は鱧をこの時期に、食べるのでしょうか。このグロテスクな魚は、首の骨を切られても、噛みついてきます。生命力の強いこの魚を食べると、精がつくと言われています。この魚は、小骨が多いので、調理が難しいです。ここで発達 した技法が「骨切り」です。約3cmの間に24の切れ目を入れ、皮を残して切る技法です。

生田 稔(いくた みのる)

祇園祭と大伴黒主

大伴黒主

祇園祭にでかけて、平安時代の六歌仙の一人である大伴黒主(おおともくろぬし)が、黒主山とか像として、祭られているのを見つけました(地図②)。写真は彼の像と美しい織物です。古今和歌集にも

近江のや/ 鏡の山をたてたれば/
かねてぞ見ゆる/ 君がちとせは

という和歌が選ばれています。朝廷と近江(今の滋賀県)にゆかりのあった人と思われます。

古田 富好(ふるた とみよし)


ちまき

ちまき

祭り価格

祇園祭を見に行く人にとって嬉しくないことは「祭り価格」です。多くの飲食店やホテルでは、祇園祭の期間中、普段より値段が高くなります。コーヒー1杯が1,000円という喫茶店もあるそうです。祇園祭には多くの人が訪れるので、飲食店やホテルとしては、少しぐらい値段が高くても、食べたり泊まりに来てもらえるということなのでしょうね。

鈴木 秀利(すずき ひでとし)


この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

kokoka news * * こくさいうりゅういかん ニュース

外国人のためのカウンセリング・デイ

法律、ビザ、税金、保険や年金などについて、わからないことはありませんか?心の悩みを抱えていませんか?専門家がみなさんの相談に、お応えします。通訳者もいます。事前に予約してください。

  • ◆日時:6月8日(土) 午後1時 〜 5時
  • ◆場所:kokoka 京都市国際交流会館 3階 会議室・相談室
  • ◆申込み:電話(075-752-3511)kokoka 1階受付

「Be Water, My Friend 20世紀
時代の先駆者 李小龍(ブルース・リー)逝世40周年記念展」

ブルース・リー没後40周年記念の回顧展。ポスター、素描、油絵、書籍など500点

  • 日時:7月17日(水)~21(日)午前11時~午後7時(最終日は5時まで)
  • 費用:入場無料

「いらなくなったらいる人へ」京都市役所前フリーマーケット

  • 場所:河原町御池西北角 京都市役所前広場
  • 日時:6月16日(日)、7月7日(日)午前10時 〜 午後4時
  • 主催:NPOプラスワンネットワーク
  • TEL:075-229-7713
  • http://www.plusone.ne.jp/fm/fm_shiyakusho1.html

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

京都市国際交流会館 図書・資料室 としょレター

オススメの一冊

『風呂敷つつみ』

風呂敷つつみ

山田悦子著
2011年
バナナブックス

日本には『風呂敷』と呼ばれる四角い布があります。これは、荷物を包んで運んだり、運ぶ物を保護するために使われるものです。

基本的な結び方を覚えれば、いろいろなものを包めるようになりとっても便利です。この本でまず 初めに覚えるのは、お使い包みや四つ結びが良いでしょう。慣れてきたらワインボトルやスイカだって包めますよ!

たった一枚の布ですが、四角いものや丸いもの、細長いものも包めますし、荷物を入れて背負ったり肩から提げることだってできます。 ほどけば小さくたためるので、あなたのかばんにも風呂敷を一枚、いかがですか??

手拭い(てぬぐい)

他にも手拭いという布が日本にはあります。『手拭いづくし』(大澤美樹子文 2005、バナナブックス)では、手拭いに使われている柄の説明や歴史、染色方法まで紹介されています。この本を読んだら、あなたもきっと手拭いが欲しくなるはずです!

library

この記事に関するご感想をお聞かせください!

このページのトップへ

今号を作ったボランティアのみなさん

てるてる坊主

誌面版編集

東 馨子 / 生田稔 / カール・ジャンスマ / 加来 奈奈 / 澤村 花織 / サンディー・リー / 鈴木 翔一朗 / 鈴木 健 / 鈴木 秀利 / 田中 梨香子 / チャイタンニャ・バンダーレ / 長竹 善伸 / 野田 由美 / 古田 富好 / 山下 元代 / 湯澤 公朗 / リチャード・スタイナー

WEB版作成

大薮 俊一

このページのトップへ