国立京都国際会館

ガルシア・セルジオ
メキシコ

ガルシア・セルジオさん

ガルシア・セルジオさん

1997年12月に、ここ、京都で国際連合の会議が開かれ、京都議定書が採択されたのは今から15年前のことです。それは、他に例を見ないような、地球温暖化対策のための国際協定でした。

日本語の上達と日本の日常生活を学ぶため、私はこの歴史的で伝統のある国際的な都市に来ることにしました。不思議なことに、あの日、思いもよらず国立京都国際会館へやってきたことは、まさに運命だったのかもしれません。それは京都に来て2日目の金曜日の朝のことでした。雨が降っていたので、蹴上駅の近くにある kokoka、京都市国際交流会館へ行くために一日乗り放題の切符を買うことにしました。その前日は、そこのボランティアルームである日本語の授業に歩いて行きました。だけど今回は、運悪くkokokaの「京都市国際交 流会館」を国立京都国際会館の「国際会館」と間違えてしまったのです。

ガルシア・セルジオさん

地下鉄を降りてすぐ、何かがおかしいと思いました。私以外の人はみんなスーツを着ていたし、国際会館駅にはいろいろな国際イベントや会議のポスターがありました。おまけに、電車の中に傘を忘れたことにも気づきました。その瞬間から、もっと不安な気持ちでいっぱいになるか、これまでの失敗を忘れて見物をするかは、私次第でした...せめてもの救いは、一日乗り放題の切符を持っていることでした。

結局、そのときの自分の状況をよく考えて、見物をすることにしたら、不安も楽しさに変わりました。1997年12月11日、まさにこの場所で、あの京都議定書が生まれたのです。国際会館のあたりはとても静かで素晴らしい環境でした!だからこそ、1997年の気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で国連加盟各国が日本政府と開催地の京都への感謝を示すために、世界中の人々が重い腰を上げて行動を起こすためのあの新しい国際協定を「京都議定書」と名付けたのかもしれません。

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うちわ

うちわ

うちわ

「うちわ」とは、竹を細く割き、広げて骨組みと柄を作り、紙を張ったものです。最近では骨組みと柄にプラスチックを使ったものもあります。

暑い夏にあおぐと風がうまれ、涼しくなります。浴衣を着てうちわをあおぐのは、日本らしい夏の過ごし方です。

店名や商品名をうちわに印刷して宣伝用に配ることもあり、簡単に手に入ります。

扇風機やエアコンの普及によって、近年うちわはあまり使われなくなっていましたが、うちわは節電に役立つため、良さが見直されています。みなさんも今年の夏はうちわを使って、夏を楽しんでみませんか。

藤田 リサ(ふじた リサ)

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人の幸せにつながる事を目指して
   再生医療に挑む人

長船健二
(おさふね けんじ)

1996 年京都大学医学部卒業。臨床経験を積んだ後、東京大学大学院、ハーバード大学幹細胞研究所を経て、2010年京都大学iPS細胞研究所准教授。

無限に増え、体の色々な細胞に変化するiPS細胞。この万能といわれる細胞は、世界から期待を寄せられている。

京都大学・iPS 細胞研究所の長船健二准教授は、iPS細胞を使って移植用の腎臓・膵臓・肝臓の細胞や新しい薬を作る研究を行っている。

飛行機に夢を感じていた10代の頃、人間に必要な事の根本を考え、医学部に進む。そこで、一度壊れたら再生しない腎臓に興味を持つ。それから12年間研究を続けてきた。腎臓の元になる細胞の作成にすでに成功しており、世界をリードする内容を持つ研究成果が、間もなく発表される。

ハーバード大学にいた頃、研究者達から影響を受ける。「彼らは物怖じせず積極的で、自分の研究に自信を持ち、楽しそうに発表する。」研究が好きで楽しいと語る長船准教授は、学生達に「興味を持てる物を早く見つけて打ち込め。」とよく伝えるという。ゼロから築く開拓者を思わせる人だが、情緒のある物や見たことのない風景・食べ物に感動する事を愛する人でもある。原点である10代に抱いた思いを胸に研究は続く。

岸田 綾(きしだ あや)

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嵐山の小さな水力発電所

渡月橋

渡月橋

桂川に架かっている渡月橋は嵐山の観光名所の一つです。みなさんは、その橋の近くに小さな水力発電所があるのをご存知でしょうか。この発電所が嵐山保勝会水力発電所です。

嵐山保勝会水力発電所

この発電所は、渡月橋の街路灯に電力を供給するために造られ、2005年12月8日に完成しました。なお、この発電所は一級河川(*1)内に国内で初めて設置されたものです。なお、この渡月橋は地球 環境保全の一環として、再生可能エネルギーの一つである水力を利用しています。

嵐山保勝会水力発電所

嵐山保勝会水力発電所

2005年12月8日より前は、渡月橋には街路灯がありませんでした。歩行者が安全に歩けるように、京都嵐山保勝会はその設置を望んでいましたが、嵐山周辺の景観を大切にしたいという考えのために実現されませんでした。しかし、国土交通省、経済産業省、京都府、京都市、関西電力などの協力や支援を得て、水力発電所と街路灯を設置することができました。

現在では、これらの街路灯は単なる灯りとしてだけではなく地球温暖化防止の象徴として親しまれています。

京都嵐山保勝会
http://www.arashiyamahoshokai.com/akari.html

*1 一級河川:維持、管理、使用の制限などについて、国が管理をする河川のこと

渡邊 岳(わたなべ たけし)

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『京都ルール』(!?) という本を読んで

『郷に入れば、郷に従え』という言葉がある。京都にも地域特有の一般常識や習慣があることは言うまでもなく、知っておくと便利なことも多いであろう。そのことからも、京都へ転居したばかりの私は、『京都ルール』(*1)という本を読んでみた。

『京都ルール』では、他の都道府県では見られない習慣が紹介されていた。例えば、一般的に日本では「水無月」という言葉を聞くと、陰暦の6月を想像するが、京都の人は、6月30日に邪気払いとして食べる和菓子を想像するらしい。また、京都のお宅に訪問して、「ほな、ぶぶ漬け(お茶漬け)でも食べていかはる?」と聞かれたら、「そろそろ帰ってくれ」という意味であるという説は都市伝説で、これは『意図はしっかり伝えるが、物事をストレートに言うのが失礼と考える京都流の気遣い(マナー)』を喩えているようだ。一方、京都人には、愛情表現として『イケズ』(*2) を言い合う文化もあるらしい。

実際、京都人に「水無月で何を想像しますか」と聞いてみたら、和菓子を想像していた。また、私の知っている京都人は巧妙にイケズを言い合って楽しんでいる(これは京都人同士か、とても親しい人にしか通じないのでご注意!)。十人十色であるが、京都人の友人や知り合いと『京都ルール』を一緒に読んでみて、彼らの行動と、本に書かれている内容を比べてみても楽しいかもしれない。

*1 都市生活研究プロジェクト(2011)『京都ルール』 中経出版
*2 『イケズ』は関西地方のことば。『いじわる、憎らしいさま』を表す

フレンチ 香織(フレンチ かおり)

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京都の夏菓子 水無月(みなづき)

水無月

水無月

日本各地の神社では、6月30日に「夏越の祓(*1)」(水無月の祓ともいいます)という行事があります。過ぎた半年間の罪や災いを清め、次の半年間の健康を得る儀式で、奈良時代(*2)から続いているようです。なお、12月31日にも同じように「年越しの祓」という行事があります。

そして、上の記事にもあるように、京都ではこの日に水無月というお菓子を食べます。氷片をイメージした米粉と葛と砂糖を蒸した白い生地の上に、甘い小豆を散らしてあります。

ではなぜ6月30日に水無月を食べるのでしょうか?それは京都では、この日に水無月を食べると、次の半年間を健康で無事に過ごすことが出来るといわれているからです。

6月30日だけでなく、夏の間は和菓子屋さん、スーパー、そしてデパートの和菓子売場で売っています。冷えた麦茶と食べるのがお勧めです。視覚と味覚で京都の夏のお菓子を楽しんでください。

*1 祓い(はらい):神に祈って、自分が犯した罪や受けた不幸(災い)を取り除く。
*2 奈良時代:奈良に都をおいた時代。710〜784年。

関野 雅子(せきの まさこ)

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京都案内倶楽部

ツアーのお知らせ

京都案内倶楽部では、京都に住む外国人の皆さんのために楽しいツアーを実施しています。7月に予定されているツアーは次のとおりです。

祇園祭ツアー

詳しいことはホームページで確認してください。

京都市国際交流協会 http://www.kcif.or.jp/

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kokoka news * * こくさいうりゅういかん ニュース

国際理解ミニ講座 〜中国 グローバル人材の育て方〜

京都市国際文化市民交流促進サポート事業の登録者が、母国中国の進学校の日常を紹介します。

◆日時:6月24日(日) 午前11時〜正午
◆場所:京都市国際交流会館(kokoka) 3階 ボランティアルーム
◆申し込み:電話、またはメールでkokokaへ(先着20名)
◆TEL:075-752-3511
◆E-mail:office@kcif.or.jp

京都市国際交流協会 ボランティア追加オリエンテーション

誰もが住みやすい地域「京都」を一緒につくりませんか?
 京都市国際交流協会でやっている、ボランティア活動の紹介をします。

◆日時:7月28日(土)午後2時〜4時
◆場所:京都市国際交流会館 kokoka 3階 研修室
◆申し込み:kokokoウェブサイト申し込みフォームより
(受付は約1カ月前からスタート) 
 [ウェブサイト] http://www.kcif.or.jp/jp/jigyo02/volunteer/toroku/orientation/
 [申し込みフォーム] https://business.form-mailer.jp/fms/e98f7d602607

「いらなくなったらいる人へ」京都市役所前フリーマーケット

場所: 河原町御池西北角 京都市役所前広場
日時:6月10日(日)、7月8日(日)午前10時 〜 午後4時
主催: NPOプラスワンネットワーク
TEL: 075-229-7713
http://www.plusone.ne.jp/fm/fm_shiyakusho1.html

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京都市国際交流会館 図書・資料室 としょレター

オススメの一冊

『日本のみの市ガイド Flea Markets of Japan』

Flea Markets of Japan

セオドア・マニング 著
講談社インターナショナル
2003年

日本での生活、もう慣れてきましたか。生活していく中で、いろいろと必要なものも増えてきていませんか。 この本では、日本各地の、のみの市が紹介されています。日用必需品も見つかると思いますが、それ以外にも、日本や、周辺の国々の伝統的なものや、年代物、掘り出し物などみつかるかもしれませんね。

この他にも、協会発行の『京都市生活ガイド』、雑誌『mr partner』も、のみの市情報が掲載されています。参考にしてみてください。

変わった視点で京都を見るための本

京都について、ちょっと変わった視点から知りたかったら、京都人の本音や生活情報について書かれている『京都ルール』、楽しい絵で飽きずに読める『ねうちもん京都』、日本語と英語で書かれた『寺社を歩けば京都がわかる』など。手に取ってみて。

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今号を作ったボランティアのみなさん

誌面版編集

生田 稔 / 岸田 綾 / 小松 武久 / ジャンスマ・カール / 鈴木 秀利 / 関野 雅子 / 瀧井 智子 / 長竹 善伸 / 萩原 康江 / 藤田 リサ / フレンチ 香織 / 湊 雅之 / 山下 元代 / 渡邊 岳

WEB版作成

鈴木 秀利

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