神秘の鞍馬山

ロバート・ホービスさん
U.S.A. 出身

京都は落ち着いたたたずまいの寺社仏閣があることで良く知られている。日本人や観光客は禅のような静ずけさと共に、古い道を通り抜けていく。

京都の歴史の長さや偉大さに畏敬の念を示す人も多い。そういった歴史的な部分に慎重に耳を傾かたむけることは貴重な経験である。しかし、その中でももう少し原始的な部分に触れたいと思う人もいる。

京都の北に位置する非常に美しい森では、10月末ににぎやかな祭が開かれる。毎年開かれるこの神聖な祭は鞍馬山の火祭であり、世界中から人々がこれを見に訪れる。由岐神社に敬意を表して、太鼓の音に導びかれるように、たいまつを持って行進し、鳥居の前でその火が一つに集められるのだ。そして火花と共に火が夜空の星まで届いた時というのは、非常に神秘的な瞬間であると言える。この火祭は940年から始まったもので、当時から何一ひとつとして変わっていない。そして夜中まで続き、午前2時頃に終わる。

ロバート・ホービス

ロバート・ホービスさん

また、鞍馬山はレイキ(手当療法など、民間療法の一種)の起源であるとも言われている。1922年に臼井甕男(うすい みかお)は、この鞍馬山で三週間の絶食と瞑想をした後、この力を得た。

そして鞍馬山での霊的な存在として神話の僧正坊、すなわち天狗の存在が挙げられる。彼は源義経に剣術を教えた事でも知られている。

山頂に位置している寺は取巻く森を魅惑的に見せている。

鞍馬山は本当に不思議かつ非日常的な場所であり、電車に乗っても行く価値が有るところだと言えよう。

- 翻訳:寒出 優里(かんで ゆり)


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香(こう)

自然の中には、四季折々の草花・水・空気・太陽・雨など、今まで無意識に感じていた香がある。またその香には、不思議な力があり、それは今言われる癒やしの一つと言ってもよいのではないか。香は、6世紀、仏教儀礼の一つとして百済(*1) からもたらされたと言われる。「日本書紀」には、6世紀の終わりに淡路島に、香木が漂流し、島民が薪として燃やしたところ、非常に良い香がしたので、宮中に献上したと記されている。平安時代には、香料を複雑に練り合わせて、香を楽しむ「薫物」が貴族生活の必需品となった。鎌倉時代には、武士が出陣(*2) の際に、沈香の香を「聞いて」心を落着かせ精神を統一させたと言われている。現代の香道は、「組香(*3)」を楽しむのが主流とされる。

香の種類として、
   1. 直接火をつけるもの(線香・渦巻き型・円錐型)
   2. 常温で香るもの(匂袋・掛け香)
   3. 間接的に熱を加えるもの(練香・香木・印香)
   4. 特殊なお香(長尺線香・塗香・抹香・焼香)
がある。

お香のたき方には、香木の繊細な香を手のひらの上で味わう「聞香」と、空間に香を漂わせる「空薫」がある。「空薫」には、線香、香木、練香、印香などいろいろなお香をもちいる。「聞香」は、小さく割った香木を用い、手に持った聞香専用の香炉から立ち上がる、趣のある香を楽しむ。そんな一時はとてもぜいたくな時間である。

初めてお香を楽しみたい人には、匂袋と掛香がよい。「匂袋」の中には、白檀・丁子・桂皮等など、香料を刻んで配合したものが入っている。匂袋は、衣服に香りを移すことができるので、箪笥に入れたり、ポケットに入れたりして楽しめる。「掛香」は、部屋の柱や壁にかけて、彩と香りを楽しむ。

お香の代表的な香料として香木がある。その中で、特に珍重されたのが沈香で、自然が作り出す香りは同種類の木でもそれぞれ異なる。その香りは私たちを魅了し続けている。

ここでは、代表的な香木3種類を紹介する。
  沈香:様々な外的要因によって、木質部分に樹脂が凝結し、樹木自体が枯れていく過程で熟成されたもの。
  伽羅:沈香とほぼ同じ過程だが、香りや油脂の違いによって別格とされている。
  白檀:インド・インドネシア等などで栽培され、人気のある香木。

- 生田 稔

*1 百済:古代(4世紀前半~6世紀)、朝鮮半島の西南部にあった国。
*2 出陣:戦場へ向かうこと。
*3 組香:数種類の香木をたき、その香りの違いを、ききわける競技形式の楽しみ方。

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町家の茶店

好日居 好日居の地図

好日居 [地図を拡大]

京都市国際交流会館から平安神宮に向かう途中にある一軒の町家。入り口に「好日居」と札がかけてある。居間に案内されてミニチュアの庭園(箱庭)を眺める。 京都らしい風情に一息。お茶が癒やしであるという店主が、空家を改修して茶店をオープン。この日、いただいたのは京番茶と小菓子セット。500 円とお手頃。焼き物の器にのせて出されると、もてなされている気分に。このお茶はスモーキーで緑茶とは違う香り。素敵なお茶碗で飲むと一段とおいしい。甘いお菓子を味わいながら、一息つく。ここちよい時間と空間。この日もいい一日になるような。

京番茶と小菓子セット

京番茶と小菓子セット

茶道の心得がある店主。しかし、器はそれにこだわらず、これで飲みたいと思う器に入いれるとのこと。お茶の種類もいくつかあって、茶道の抹茶だけでなく、インドのミルクティーのチャイや中国の岩茶もある。岩茶は高級なウーロン茶で、少し値段は高いが、中国風に小さな湯のみに少しずつ茶を入れ、ゆっくりと味うのにいい。どんなお菓子が出てくるかも楽しみ。落ち着いた古い部屋で一服、そんなぜいたくも京都の思い出にいいと思う。

- 山下 元代


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インフルエンザ

いろいろな微生物が風邪の原因となりますが、インフルエンザウイルスによる重い風邪をインフルエンザと言います。

ウイルスはとても小さいので、肉眼では見えません。逆にウイルスからヒトは見えるのでしょうか。ヒトが地球全体を肉眼で見ることが出来ないように、ウイルスもヒト全体を見ることは出来ません。ウイルスに見えるのはヒトの身体の細胞の一つ一つです。

インフルエンザウイルスは空気中を漂って、ヒトのノドの粘膜の細胞の表面にうまく取り付くことができれば大喜びです。巧みに細胞内へ侵入し、自分の仲間を増やしたところで細胞を破壊して、別の細胞へと拡がっていきます。

ここで免疫の出番となります。ウイルスの顔に見覚えがあれば、迎撃準備をすぐに整えて反撃します。ウイルスは退散せざるを得ません。ここ迄で終わっていれば症状は出ませんので、ヒトは自分の体内で戦闘があったことを知りません。毎日数限りないウイルス等などが、免疫により撃退されているのです。免疫に感謝しましょう。

侵入したウイルスの顔に見覚えがなければちょっと大変です。有効な撃退方法の準備には時間が掛かります。その間にウイルスはどんどん拡がって、ヒトに様々な症状を起こさせます。咳をしたり鼻水が出るのは、ウイルスを外に出してしまおうという働きです。39℃以上の熱を出だすのも、熱に弱いウイルスを弱らせるためです。ですから、咳や鼻水を止めたり熱を下げると、ウイルスはほくそ笑みます。 栄養を摂ってゆっくり休んでいると、やがて援軍が来ます。完璧な装備の自衛軍の攻撃により、ウイルスは退散します。

インフルエンザに負けないためには、ウイルスを近づけないことが一番です。部屋を暖かくして加湿すると、空気中のウイルスを減らせます。外から帰ったら石鹸で手を洗いましょう。外出時はマスクをすると、ノドを湿らせ暖かくすることが出来ます。また咳をしてウイルスを撒き散らす事も防げます。病気がちの人、免疫機能が充分でない人はワクチン接種を受け、掛かったと思ったら医療機関を受診しましょう。

新型インフルエンザA(H1N1) は、これまでの季節性のインフルエンザとあまり変りがなさそうです。

詳しい情報は「京都市情報館」「厚生労働省」等などのホームページを参照して下さい。

「京都市情報館」: http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000061842.html

「厚生労働省」: http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

- 小松 武久

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異国の地でボランティアになること

フランス革命で戦われたモットーの一つは「自由、博愛、平等」だった。この三単語はこの社会的歴史的な運動の遺産の一つであるため、その重大さは現在すべての人々にはっきり理解されている。私にとってフランス語の単語fraternité(博愛)は「他者への真心という普遍的な精神」という意味を持つ。このことは、ボランティアという言葉にも言える。ボランティアも同じ精神を包んでいるからだ。京都市内には日本人か外国人かは関係無く、あなたがボランティアとして参加できる活動がある。活動の中には例ばこの「Life In Kyoto」のような雑誌の発行への協力がある。この雑誌は複数の言語版を通じて、外国人に向けて作られている。編集したり書くことによってボランティアをすることができる。例えば、日本のような外国の土地に住んでいる自分の経験を共有することによってできるのだ。

他のボランティアとしては、緊急事態管理に関連した活動もある。京都市の消防局には、どのような種類の緊急事態に直面しうるかを学びたい、と興味を持つ有志を対象にしたプログラムもある。火事が起こったら何をすべきか、またはそこに怪我をした人がいたら誰を呼ぶべきか、あたなは知っていますか?活動に参加することが、不測の事態に備える助けになる。京都市国際交流会館では地震の場合における避難訓練*もやっている。これらは、「協力」という行動の実現に通じる「fraternité」と同じ精神を貫ぬいているボランティアとして、あなたが参加できる機会である。

* 避難訓練:地震や火事などの災害が起こった、と仮定して行なう訓練のこと。

- ホセ・ヴェルガラ
- 翻訳:古田 雄樹

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LIK俳句 (自由詩)

薄闇に
庭は目覚めず
やかんの轟きに私は走りよる

- ジェームズ・マイケル
- 翻訳:仁田原 康人

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行事

「いらなくなったらいる人へ」京都市役所前フリーマーケット

日時:12月6日(日)1月31日(日)午前10時~午後4時
場所:河原町御池西北角 京都市役所前広場
主催:NPO プラスワンネットワーク
TEL:075-229-7713

京都市国際交流協会 2010年度ボランティアオリエンテーションのご案内

2010年2月11日(木・祝)、3月7日(日)予定
*1月末以降に、協会のホームページに掲載します。 http://www.kcif.or.jp/

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京都市国際交流会館 図書・資料室 としょレター

京都市国際交流会館 図書・資料室

【オープン】9:30am - 8:30pm  【TEL】075-752-1187
【FAX】075-752-3510  【HP】http://www.kcif.or.jp

閉室日
12/7(月) 14(月) 21(月) 28(月)~1/4(月)
1/12(火)18(月)25(月)31(日)
2/1(月)8(月)15(月)16(火)22(月)28(日)

こんな本があります

日本人が外国を知るための本 (海外旅行、ロングステイ、留学、ワーキングホリデイ、ボランティア)

外国人が日本で生活するために役立つ本 (世界各国の新聞・雑誌、日本文化、京都観光、日本語学習)

※貸しだしはしていません。自由に閲覧していただけます。ビデオ、DVDもみられます。

本の紹介

今回は図書室によく来ている湊 雅之さんにオススメ雑誌を紹介してもらいました。資料室で読めますよ!

「SEED」(雑誌)

発行:SEED MEDIA GROUP

本当は米国人も悩み迷いつづけていた。
“これではいけない、どうすれば”
世界各地の善智識を集め未来を拓く。
プロセス、プログラム、プラン満載!
わかりやすい、図表で道筋を紹介。

無理しないで“ゆっくり急ぐ”
現状を克服し、再出発を示唆する。
持続性を重視した打破を提案!
発想の浮き上がりを予見させる。

これまでを顧みて、そして活かせる
“考え”を整理するのに効果的!
方法論的な科学雑誌です。

SEED HP より

我々は世界の状況を発展させるために、科学が持つ可能性 から刺激を受け、メディアとテクノロジーがその可能性を 認識する手助けをする。

- 湊 雅之(みなと まさゆき)

ロングステイの準備セミナー

今、ライフデザインとして、「海外で長期滞在」を希望する人々が増えてきています。「リタイア後は海外で暮らしてみたい…」「年金で暮らせる範囲…」「単なる海外旅行では体験できないことをやってみたい…」などと考えている方向けのセミナーです。ロングステイの基本的な準備、最新の傾向の調査発表、心得、専門ビザの説明、現地医療事情、トラブル対処法などを映像を用いて詳しくお教えします。

とき:2010年1月31日(日) 13:00 ~ 14:30(12:30 開場)
ところ:京都市国際交流会館2F 図書・資料室
講師 :(財)ロングステイ財団 事業部長 山田 美鈴 氏 http://www.longstay.or.jp
定員 :30名 要予約
お電話にて京都市国際交流会館 図書・資料室
TEL 075-752-1187 へ12月1日からお申込ください。
(セミナーは日本語でおこなわれます)

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告知板

お役立ちガイド・京都市国際交流協会で配布しています

■多言語情報誌:「京都市生活ガイド」「地震緊急時行動マニュアル」
京都市国際交流会館で制作、在住外国人の方へ無料で配布しています

■京都生活地図 Guide to Kyoto(400円): 主要な公共機関、学校などのインデックス付き

お役立ちリンク

■京都便利情報: http://www.kcif.or.jp/jp/benri/

■情報交換の掲示板: http://www.kcif.or.jp/msb/

Life in Kyoto は無料の生活情報誌です。

日本在住外国人の皆様に役立つような京都の生活・文化・イベント等の情報をお届けしています。質問やご意見をお待ちしています。ロビーのメールBOXか office@kcif.or.jp までご投稿ください。

掲載されているイベント等などの日時や内容は、予告なく変更される場合もあります。連絡先が掲載されているものは直接連絡して確認してください。

発行:(財)京都市国際交流協会
http://www.kcif.or.jp/jp
TEL: 075-752-3511 Fax: 075-752-3510 e-mail: office@kcif.or.jp
〒606-8536 京都市左京区粟田口鳥居町2-1
地下鉄東西線 T09 蹴上駅より徒歩6分開館時間: 09:00-21:00
休館日:月曜日(月曜日が祝日の時は翌日休館)

発行月

偶数月(二月・四月・六月・八月・十月・十二月)

Webサイト上に日本語・英語・中国語・スペイン語のバックナンバーを用意しています。
http://www.kcif.or.jp/en/newsletter/lik

ボランティア募集中

取材・執筆・翻訳・校正など、Life In Kyoto に参加してみたい方はオフィスまで。Life In Kyoto では多国籍のメンバーが多数活躍しています。

メンバー

生田 稔 / 賀 逢申 / 川本 恵理 / 小松 武久 / 嶋田 絵美 / 関野 雅子 / 鄭 恵文 / 藤井 達三 / 古田 雄樹 / HOVIS ROBBY / VERGARA JOSE / MICHEL JAMES / 松山 智子 / 山下 元代 / 渡邊 岳

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