Life In Kyoto 日本語版 2005年2月号
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世界のヴァレンタインデー

2月14日にお祝いされるヴァレンタインデーは、日本を含め世界中の多くの国で様々に異なった風習で行われる愛と友情を祝福する祭日です。

●ヴァレンタインの日に関する歴史

キューピッド

ヴァレンタインの起源は確かなものではありませんが、2月15日に祝われた古代ローマの「ルペルカリア」というお祭で狼を追い払い、豊穣を促したとされる故事に由来すると信じられています。ローマ人が愛の神としたキューピッドは、弓と矢をつかって人を恋に落ちさせて、数多の世紀を経た今日でもなおヴァレンタインカードにしばしば見られます。
ヴァレンタインデーは聖ヴァレンタインの名に因んだものです。しかし実際はヴァレンタインという聖人は何人かいたと信じられているのです。その一人はローマの神々を信仰することを拒んだために牢獄に入れられました。彼の友人達は彼の独房の格子を通じて自分達の愛と支援を表現した書きものを送ったとのことですが、このことがヴァレンタインカードを交換する習わしの起源になったと信じられています。別の聖ヴァレンタインはローマ皇帝のクラウディウスが若年の男が結婚することを禁じた後にも拘らず、秘密裡に結婚を司った人として知られています。2月14日は紀元496年にヴァレンタインの日と名付けられ、聖ヴァレンタインは愛人たちを保護する聖人と信じられました。英国の詩人ジェフリー・チョーサーもまた、鳥たちは2月14日に自分たちのつがいの相手を選ぶものだと1300年代に書いています。斯くしてヴァレンタインデーは多くの異なった影響の結果として発祥してきたものと言えましょう。

●最初のヴァレンタインデーの習慣

ヨーロッパの人々は1400年代にヴァレンタインの日を祝福することを始めました。人々は愛の詩や贈物を交換したり、ゲームに興じ、また舞踊会に参加したりしました。女性たちは自分たちの未来の夫をヴァレンタインデーの前夜に夢みるものとし、さらにヴァレンタインの当日になった朝窓辺に立ち、最初に見かけた男性が未来の夫を彷彿せしめるものと信じました。商業化したヴァレンタインカードは1800年代になってはじめて売り出されました。そしてヴァレンタインカードの交換は現在なお盛んな行事となっています。

●世界各地でのヴァレンタインデー

ローズハート

長い年月の経過とともにヴァレンタインデーは宗教的な祭日というよりむしろ商業化したものに移り変わりをしてきたのです。ヴァレンタインデーの起源にまつわる物語を知っている人は本当に少なくなって、ヴァレンタインデーとは単にカードやキャンディを交換する時だとぐらいしか考えていません。
米国やカナダでは子供たちはヴァレンタインデーのカードやキャンデーを交換したり、学校ではヴァレンタインパーティーをひらいたりします。伝統的なヴァレンタインカードは、たいていハートや花、そして翼をもった愛のメッセンジャーであるキューピッドをイメージした飾り付けをしたものが多くあります。しかし、漫画風のキャラクターで飾ったような値段の安いものを買うこともできます。米国でのヴァレンタインデーの最も有名なものの一つはハートの型をした「conversation hearts」(会話をするハート)というキャンデーで、これはヴァレンタインデーに関係ある色々な言葉、例えば、「Be Mine」 (私のものになって)などをプリントしてあるものです。
大人たちはハート型の箱に入れたキャンデーや花などを交換し、またヴァレンタインの日を祝福するかのようにロマンチックなデートに出かけたりするものです。ヨーロッパのヴァレンタインデーでは、多くのユニークな風習があります。例えばヴァレンタインの歌を歌うとか、英国やイタリアでのヴァレンタインデーのご馳走などがあります。デンマークでは、"snow drops"とよばれる白い押し花を交換します。また男性は女性にヴァレンタインカード の一種でデンマーク語で"gaekkebrev" (ジョークの手紙)というドットを並べるだけで誰からとも分からないサインをしたカードを送ったりするのです。もし受け取った女性が送り主を正しく当てた場合はその男性は復活祭の時にその女性にイースーターエッグをおくることになっているとのこと。
一方、メキシコではヴァレンタインデーは "El Dia Del Amory y Amistad" とよばれるロマンチックな日でその意味は「愛と友情の日」ということです。男女 二人づれは、一緒にディナーに出かけます。立売りの商人が"I Love You"というようなメッセージの書かれた風船を売っています。男性の中にはわざわざマリアッチという歌手を雇って、自分の彼女の家の窓の外でラブソングを歌わせて彼女を目ざませるという趣向をこらす人もいます。ヴァレンタインデーはアジアで同様に広がりましたが日本は格別です。しかしながら、インドや中国ではヴァレンタインデーに反対がありますがこれは人々の中には祝日というものは政治的や特別の宗教的信条と相容れないものだとする考えによるものです。

●日本でのヴァレンタインデー

日本ではクリスマスの場合と同様にヴァレンタインデーも世界の他の国々とは非常に異なった祝い方がなされています。日本では女性が男性にヴァレンタインの日にチョコレートをおくりますがその逆、つまり男性から女性に贈ることはしません。普通、女性たちは2,3人の男性、例えば夫とか親しい友人たちに贈りますが、別に「義理チョコ」というのがあって、その場合女性たちは知人や職場仲間のみんなに安価なチョコレートを配るのです。ヴァレンタインの日が近づく数週間前からデパートやコンビニで多種多様のチョコレートが並べられているのを目にすることでしょう。多くの女性が特別の贈物として自家製のチョコレートをつくります。六角新京極にある「ロフト」では2月になるとチョコレート材料を色々取り揃えていますので、もし自分でやってみようと思われるなら、それも一興でしょう。
ただ男性のみがバレンタインデーにチョコレートを貰うのでは不公平だということであれば、3月14日のホワイトデーには女性が男性から受け取る番ということを忘れないで下さい。ホワイトデーは日本のマシュマロ会社によって、1960年代に販売計画の一環として考えられたものですが、それは韓国にも同様に広がりました。典型的なホワイトデーの贈物としては白いチョコレート(これはヴァレンタインの日に貰ったチョコレートをリサイクルつまり再利用できないように)、クッキー、キャンデー、或いは花などがあります。
勿論のことですが、彼氏や彼女も持たない人はヴァレンタインで淋しい思いをすることでしょう。韓国では独身の人々は4月14日に「ブラック・デー」というあまり知られていないお祝いをしますが、その場合独身の人々は「ジャージャン」と呼ばれる黒い麺料理を食べます。
恋人があるなしに拘わらず人生の中で人々と分かち合う愛や友情がどんなに大切なものかをよく味わうことでこのヴァレンタインという日を祝福できるでしょう。

-ジャービス・美杏花と成田三郎

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国際レストランシリーズ:中華処楊

楊さんとスタッフ

楊さんとスタッフ


私が今までにチャイニーズレストランに行った経験からいえることは、中国料理というと、当然のごとく'中華料理'と呼ばれ、またさまざまな日本の代表料理の一つという意味合いを暗示させるほど「日本化」された印象を常に受けるということだ。しかしながら、幸運にも私を十分に満足させたその店は、今までのほかのどのレストランよりも際立っていた。それは、日本人と中国人、両者の舌に合うほど(日本流の)中華料理と本物の中華食材がうまく融合されているだけでなく、シェフによる、JTB刊行「るるぶ」や「京都のごはん」などグルメ雑誌で取り上げられてきた、ナマコのうま煮や中華風カツ丼といったオリジナルの特製料理を創り出そうという精一杯の努力の成果が見られたからだ。
またこの中華スタイルのカツ丼(840円)は、 新しい2種類の材料―日本製シーフードスープの代わりに中華チキンスープと、小麦粉の上に付ける凝縮(濃厚)カツソース―を使っていて、日本版カツ丼とは違う。
創業25年の歴史のあるそのレストラン『中華 処 楊』は、四条堀川から徒歩2分と便利な場所にある。オーナーシェフの楊さんは、横浜生まれの奥さんとともに中国系日本人。
この愉快なレストランで驚くことは、北京語を話すフレンドリーなスタッフの一人としばしば出会えること。彼は日本人なのだが、北京で3年間勉強していた。
サービスは早くて効率もよく、1階は24席、2階は36席のスペースを設けている。ディナーパーティーなども可能で、宴会用に4つのコースを提供している。もっとも典型的な料理としては、餃子、テンジンヌードルなど一品料理が挙げられるかもしれない。英語メニューはないが、視覚障害者のために点字メニューが用意されている。
楊さんはまた、20年に渡って積極的にボランティア活動に従事してきた。その京都中国料理厨師会「琢磨会」のリーダーでもあり、その活動の様子は、中国地域新聞や京都新聞でも取り上げられている。京都だけでなく滋賀県、兵庫県での際立った活動もまた、京都市議会から何度も表彰を受けている。レストランに行けば、壁にかかっている誇らしげな賞状の数々を見ることができるだろう。
店の雰囲気は、居心地がよくてアットホームだ。フードも勿論新鮮で、おいしい。そして、それは食べ物には辛口な中国人の友人も、『中華処 楊』のその風味、独創性、本物の味には賞賛せざるを得ない。

店名:中華処 楊
住所:上京区四条通堀川東入 栢屋町14
電話:075(211)1333, 075(223)2421 時間:11:00−15:00、16:30−21:45
(日祝日は11:00−13:15) 休み:水曜日
行き方:四条堀川の交差点を東へ徒歩3分

-プリシャラ・チュー


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陰気な冬をぶっとばせ:冬のメンタルヘルスケア

太陽と星

冬は京都在住の外国人にとって、一年で最も厳しいシーズンかもしれない。休暇中を家族や友人と離れて暮らす孤独感や日の短さが、ストレスや憂鬱をひきおこす要因になる。この時期、自然が活動を減速するように、我々のほとんども生活の上で考える時間が持てる。しかし前向きな姿勢でいることが大切だ。
京都で働くカウンセラー サンドラ・キンボールさんは冬の憂鬱を克服するための方法を次のようにあげている。
・外にでて運動する。冬季は、太陽の光を十分に浴びることが大切だ。京都の美しい景観を利用して、リラックスした散歩を。
・熱いお風呂に入る。もしくは、銭湯へ行く。銭湯は、体が十分に温まり、リラックスできる上、近所の人と知り合いになれるよい機会でもある。
・栄養バランスのとれた健康的な食事を取る。寒い冬の夜に体が温まるおでんや鍋といったその土地のお気に入りを試してみよう。
・陶芸のような文化創作活動に参加しよう。ストレスを軽減したり、新しい友達を作る方法として、日本文化活動に興味を持ってみませんか。(KICHは無料もしくは低価格でいろいろな講座を実施しています)
・友人と話をしたり、一緒に過ごすことで元気をもらおう。友達との約束を予定に入れることで、孤独を感じなくてもすむ。祖国の家族や友達と連絡を取ろう。しかし、同様に日本でも新しい友達を作ること。
・あなたの態度を考えよう。物事は次第によくなることを忘れないで。自分自身、時には我慢し、寛大になることが大切だ。人生の方向を考える時間を持とう。
・ユーモアの感覚とユニークさを持ち続けること。面白い本や愉快な映画を見よう。
・休養を十分に取ることが大切だ。しかし終日睡眠は、意気消沈のサインかもしれない。必要ならカウンセリングを受けよう。

京都カウンセリング
サンドラ・キンボールさんは、吉田でカウンセリングを実施しています。診察は予約がベター。
075−762-6322
京都市国際交流会館では、2月20日に、外国人のためのフリーカウンセリングデイの一環として、メンタルヘルスカウンセリングを行っています。通訳あり。予約は、075−752-3511(KICH)へお電話ください。

-ビアンカ・ジャービス


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